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2009年2月 7日 (土)

934 光の春

大分昔の話になりますが、雪国に住んでいた子供の頃、何故昼間が最も短い冬至の時期ではなく、1月下旬の「大寒」が最も寒い時期なのか、真面目に考えたことがあります。その地方では、地域によっては、冬休みは結構短くなっていて、その代わり1月下旬から2月初めにかけて「寒休み」を取るのが普通だったのです。投稿者の生まれた地域は海岸に近く、積雪が比較的少なかったので、やや長めの普通の冬休みしかなく、残念に感じていたものでした。さて上記の疑問の答えは、実は比較的単純で、冬至の日に南回帰線の真上に「居た」お天道様が、そろそろ北へ帰ろうかと考えて少しずつ戻り始めても、実際には北極では一日中夜で「陽の差さない日々」がまだまだ続くわけです。陽が差さないと、地表からは、絶対零度に近い宇宙空間に向けての放射冷却も続くので、一日の最低気温が日の出直前に記録されるのと同じ理由で、北極の年間の最低気温は、1-2月に記録される事になります。

とはいいながら、今の時期になると冬至の日に比べて、既に昼間の時間がちょうど1時間は延びても居るのです。まさに、今は光だけ先行して春を告げている「光の春」となっています。植物が目覚める草芽の春や花の春、同時に始まる虫や鳥の春までには少し時間がありますが、それも南から着実に近づいてきています。それにつけても、もしこれでこの冬が終わってしまうのであれば、やはり既に50年以上も人間をやっている投稿者としては、実感としても間違いなく温暖化が進んでいるとしか言えません。

夜明け前や立春の直前が最も寒くなり、その後急激に暖かくなるのと同様、温暖化も更に進行すると、突然大きな気候変動が始まる可能性も否定できません。それは、バネが反発を開始する前に、最大のエネルギーを溜め込んでいる状態に似ているかもしれないと思う今日この頃です。

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