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2009年2月16日 (月)

943 照明費倒れ

大分前、小規模な図書館でも、誰も閲覧しない書架の照明に掛かる電気代が年間50万円にも上る計算になる書いたことがありますが、各種の大型店舗の横を通るたびに同じ様なため息が出ます。それは、その照明の煌々たる明るさと、その結果生ずるCO2の排出量の多さ、その結果生ずる店舗の費用負担、その結果生ずる商品単価への価格上乗せ、などなど「勿体無さの連鎖」を想像してしまうからです。

例えば、2灯式の蛍光灯(40wx2)の天井灯ですが、営業中の10時間で1箇所当たりの電気代は、年間4500円程度になります。少し大きな売り場面積の店では、その天井灯の数が500個程度設置されている事も珍しくないので、その店の照明の電気代は、しめて年間200万円以上になる計算です。蛍光管に反射率の高いフードをかぶせるだけで、明るさは約2倍になりますので、天井灯の数を半減でき、電気代も半分で済みます。また別の車ディーラーでは、明るい店舗イメージを強調するために、250ワットの水銀灯を50個以上も常時点灯していました。この場合でも年間の電気代は、軽く50万円を超えます。赤字を出さないためには、それを、年間販売する車の価格に上乗せするしかありません。それを190ワットの高効率ランプや100ワット相当のメタルハライドランプに交換するだけで、電気代はそれぞれ24%~60%削減できるわけです。

考えてみれば、照明をいくら明るくしても「商品自体の価値」が上がる訳ではありません。見かけ上、経費を上乗せした商品価格が上がり、結果として店の売り上げは増えるでしょうが、逆に利益率は薄くなるのです。そうではなくて、売りたい商品があるのなら、店の全体照明は暗くして、その商品にLEDのスポットライトを取り付けるのです。サボっているのは照明デザイナーかも知れませんし、もしかすると、店舗の照明の仕様を決めたのは、照明デザイナーではなく、設備屋さんや建築屋さんが適当に配置しただけなのかも知れません。一方、ショップキーパーの「売り物」は、明るい照明ではなく、接客時の笑顔と客に対する親切心だけで十分でしょう。そもそも、半年や1年も売れ残っている商品の上も降り注ぐ、ただ明るいだけの照明は一体何のためのものなのか、店長や店員はもう一度じっくり考えてみるべきです。

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