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2009年2月23日 (月)

950 やや・・・

人間に限らず生物は、例外なく環境と戦いながら生きています。「環境と戦いながら」、というのは正確ではないかもしれません。というのも、生物は環境によって生かされている存在なので、戦ってもそもそも勝てる「相手」ではないわけです。もっと正確に言えば、環境のニッチを獲得するために、同じニッチを狙っている同類や他の生き物と戦っている、というべきでしょうか。

その戦いに勝利するためには、それぞれの生き物は、「体」を鍛えなければなりません。かといって、植物や、微生物や、昆虫や動物が、筋トレをするわけではありません。彼らは、環境によって「淘汰され」生き残ったものが結果として強い系統となっていくわけです。しかし、現代の人類はやや異なります。なぜなら、現代の人類は、太古からの暮らしを守っている少数民族などの例外を除いては、人工の環境である家屋やビルを建て、外部とは異なる「室内環境」を作り出しているからです。とりわけ先進国や途上国でも富裕層と呼ばれる階層に所属するヒトは、冷暖房を完備し、多くのエネルギーを消費しながら、ほぼ完全な人工環境の中で日々の生活を送っているわけです。この過剰な環境のコントロールが、人間の戦う力を弱め、多くの虚弱な人類を年々増加させていることは疑いようがありません。かつて、人類はコレラや、ペストや、香港風邪などで、短期間に大量の人工を失った歴史を経験して来ました。その、疫病の嵐の中で生き残った人々の系統は、きっと免疫力が強い遺伝子を持っていたことでしょう。人工環境や、抗生物質入り食品やや煮沸消毒されたレトルト食品に慣らされ、体力や免疫力が極端に低下した今の人類に、来るべき時代にひどく劣化した環境は厳しく向かってくることでしょう。

私たちは、今急いで体を鍛えることを始めなければなりません。その為には、何事をするにしても「やや」厳し目な肉体負荷を受け入れ、「やや」不潔な生活を送り、「やや」不便で、「やや」暑さ寒さに耐え、「やや」粗末な食事に甘んじる必要があるでしょう。結果、流した汗の量に応じて、よりチューンアップされた体温調節能力や、軽い病気程度であれば薬に頼らなくても耐え得る免疫力を獲得できるはずなのです。

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