« 951 最終コーナー | トップページ | 953 環境の世紀 »

2009年2月25日 (水)

952 中毒

以前「便利中毒」という言葉を使い、商品が売れれば良い(というより短期の収益が上がりさえすれば良い)という企業や、その中で働くあまり方向の正しくない技術屋などからの、便利製品を押し付けられ続けた結果、私たちはそれらに対してすっかり馴らされ、便利中毒になってしまったと書きました。しかし考えてみれば、それらの多くの便利製品は、限られた人間の力や能力を、エネルギーの力を借りながら、何倍か或いは何十倍、何百倍に増幅させる仕掛け(Gadget)だったといえるでしょう。

結果として起こった事は、それらのガジェットへの過剰な依存状態(=中毒)と、人間の本来持っていた(或いは生きていく上で是非獲得しなければならなかった)多くの能力の喪失でした。

この便利中毒を、言葉を代えて表現すれば、多分「エネルギー中毒」と呼んでも良いでしょう。何故なら、現代のガジェットの殆ど全ては、石油やガスや電気エネルギーで動いているからです。その証拠に、もし災害や落雷によるインフラの寸断や停電が起こると、これらの便利機器は金属かプラスチックの箱に電気回路が入っただけのガラクタになるでしょうし、ガス欠を起こした車は、単なる道路上の障害物になるだけです。

中毒を治すのは、比較的簡単です。一定の期間それを遠ざけるだけで良いのです。勿論、それを手放した直後は、ある種の「禁断症状」が出ると予想されます。しかし、そのつらい時期を脱した時、中毒患者だった人たちは「何であんなものに手を出し、べったり依存して暮らしていたのだろう」と、しみじみ思い返すはずです。航空機業界に身を置いていた時は、投稿者自身も幾度となく航空機に乗り海を渡りましたが、近頃は上を飛ぶ旅客機の騒音を煩わしく感じます。車を捨ててバイクに乗っている今は、大分くたびれてきた今のバイクの後継として、カタログ値ですが1リッターで100kmは走る事になっているSカブか自転車に狙いを定めています。というわけで、投稿者の場合ですが航空機中毒と車中毒は、どうやら脱した様な気がしています。

|

« 951 最終コーナー | トップページ | 953 環境の世紀 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 952 中毒:

« 951 最終コーナー | トップページ | 953 環境の世紀 »