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2009年2月28日 (土)

955 ムダの定義2

ムダの定義については以前も取り上げました。このブログでのムダとは、もちろんカンバン方式で言うところの「コストのムダ」ではありません。いわずもがなですが、ここでのムダとは「環境に対するムダな負荷」を指します。人間が生きていくための最低限の環境負荷は、たとえそれが環境を悪化させるものであっても、ムダであるとは言えません。しかし、贅沢のための、単なる楽しみのための、快適さのためだけの環境負荷であれば、早急に切り捨てる必要があります。もちろん、この議論で難しいのは、何が絶対必要で、何がムダで切り捨て可能なのか、個人や社会や国の違いによって、その基準が大きく異なることです。

たとえば、Aメリカ人とコンゴのジャングルで昔ながらの生活を送っているピグミー族とで、この議論をすると仮定した場合、その場で行われる頓珍漢なやり取りが容易に想像できます。何しろ、ピグミー族は、車を見たことはあるにしても、乗ったことはないでしょうし、温水シャワーや電化製品などは使ったこともないわけですから、これらが生活に「必要」なものであるかどうかは、議論すら成り立ちません。しかし、ピグミー族は森から毎日300種類にも上る食材を採集し、採集の休憩時間には、植物の根から煎じる「コーヒー?」も楽しんでいるわけです。一方で、Aメリカ人やこの国の人も、毎日30種類の食材を口にする事すら殆ど絶望的なのです。平均的な、コンビニ弁当に使われている食材は、せいぜい10種類止まりだと想像しています。添加物を加えても、その倍くらいのものでしょう。

何万年もの間営まれてきたピグミー族や、アジアで言えばヤミ族などの生活スタイルからは、環境のムダは殆どそぎ落とされているはずです。一方、今世紀に入ってから経済力をつけたAメリカと、戦後急成長したこの国の生活スタイルは、まさに環境的なムダの塊であると言い切っても良い「代物」だといえるでしょう。日本でも、山里の伝統的な暮らし方は、環境の持続可能性に照らせば、かなり理想的なものだと言えそうです。

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