« 986 2100年の教室7 | トップページ | 988 2100年の教室9 »

2009年4月 1日 (水)

987 2100年の教室8

先生:「少し視点を変えて、目を宇宙に向けてみましょうか。皆さんの使っている携帯端末にもGPS機能が付いていて、人口衛星のお世話になっていますが、環境の悪くなった地球を諦めて宇宙に飛び出していくという方向についてはどう考えますか。」

生徒C:「21世紀の初め頃、日本人も参加した宇宙ステーションが作られたと記録されていますが、たくさんのお金とエネルギーを使った割には、その成果がちっとも出ていないんですよね。人工衛星が、気象観測や通信だけにしか使えないのであれば、もっと安い通信用飛行船を成層圏まで上げれば十分間に合いますよね。」

先生:「成層圏プラットフォームですね。20世紀の初めに日本でも研究されたのですが、その後実用化がほとんど進みませんでした。ただ打ち上げコストが非常に低いので、途上国では自分の国の通信用に使っている地域が結構あるようですね。ではC君は、宇宙開発にはあまり意味がないという意見ですね。」

生徒C:「ロケットの打ち上げにはあまりにも沢山のエネルギーを使い過ぎますよね。だってたった1トンの衛星を打ち上げるのに、何百トンもの液体燃料を使うんですから。それに、宇宙空間には、使われなくなった衛星やその破片の宇宙ゴミが、それこそ星の数ほど浮かんでいるんですよ。」

生徒F:「そういえば、飛行機が飛ばないような高い高度の大気汚染の原因は、ロケットの打ち上げが原因だと聞いたことがあります。」

先生:「でも皆も一度は宇宙に飛び出してみたいと思いませんか?。」

全員「シーン!」

先生:「そうですか。今の若い人には宇宙開発はまったく人気がないようですね。」

生徒C:「だいぶ前に、21世紀の初め頃に数ヶ月間宇宙に滞在した最初の日本人が地球に帰ってきたときの動画を見たことがあるんだけど、自分ではまともに歩けないで車イスに乗せられているのをみて、すっごくカッコ悪いと思ったことがあったよ。」

先生:「そういえば、最近は宇宙飛行士になりたいという人がめっきり少なくなって、仕方がないので、政府は軽い犯罪歴のある人の中からボランティアを探すしかなくなった、と最近のニュースが伝えていましたね。」と軽いため息をつく。

|

« 986 2100年の教室7 | トップページ | 988 2100年の教室9 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 987 2100年の教室8:

« 986 2100年の教室7 | トップページ | 988 2100年の教室9 »