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2009年4月 5日 (日)

991 まとめ2(脱エネ)

投稿者は、現在企業の省エネ診断や、省エネ研修、ボランティアとしての温暖化防止の出前講座などを引き受けていますが、率直な思いは「省エネでは届かない」というものです。何に届かないかといえば、温暖化防止に向けた実質的な効果に、です。省エネは温暖化のスピードを僅かに遅くする効果はあるでしょうが、しかし温暖化は着実に進行・悪化するのです。エネルギー消費を今の1/10位まで絞れば、何とかブレーキ効果が期待できる可能性はあります。

しかし現実は、たった6%程度の削減さえこの国では四苦八苦している状態なのです。つまり、今の「省エネ」思考から脱して「脱エネ」思考に転じなくてはならない状況だと思うのです。石油や電力や天然ガスなどのエネルギーの縛りから脱するには、どう考えても「エネルギー大量消費時代」以前の知恵に学ぶ必要がある、としみじみ思います。何も江戸時代までさかのぼる必要はありません。戦前や戦後の、モノやエネルギーの極端に少なかった時代に、その多くのヒントが埋まっていると思うのです。

それらを丁寧に掘り起こし、泥を落として、その後に手に入れたササヤカな科学・技術の知識をちょっとだけ使って、現代風にアレンジすれば、より持続可能な社会に近づくとは思うのです。その際に、間違ってもこの行為を990で述べた「加工場」に持ち込んではなりません。それを行うのは、「現代的な手工業」でなければなりません。なぜなら、それを「加工場」に持ち込んだ瞬間に新たな炭酸ガスの発生が始まるからです。脱エネに最も効果が高いのは、人力や太陽エネルギーを主とした加工へのシフトしかないと思うのです。

脱エネにはまた消費者の努力も不可欠です。せっかく作る側で、エネルギーや資源を絞って生産(ではなくて加工でした)しても、消費する側で蛇口を閉め忘れては、元も子もありません。ここでも、使い、消費する際の「一手間」を惜しんではならないでしょう。時間の短縮や利便には何度も書いたように、必ずエネルギー消費が伴うはずだからです。

それに関わる人たちには申し訳ありませんが、持続可能型社会に流通業は邪魔になります。可及的速やかに「運ばない工夫」を集結させる必要があるでしょう。いまは、A地域とB地域で、それぞれ大量に作ったものを大量輸送手段で交換していたりもする時代です。A地域で使うものをA地域やその近郊で調達すれば、輸送量を大幅に削減することも可能になります。脱エネに必要なことは、綿密な市場調査と少しの工夫と「環境のための一手間」だけなのです。

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