« 992 まとめ3(価値観) | トップページ | 994 まとめ5(ゼロベース) »

2009年4月 7日 (火)

993 まとめ4(暮らし方)

暮らし方=ライフスタイルの見直しは、環境悪化に歯止めを掛けるためには絶対不可欠です。しかし、少し前に流行った「清貧」や「勿体ない」や、毎日のように叫ばれている「省エネルギー」や「温暖化防止」などのお題目だけでは、実は全く不十分です。可能な限りモノやエネルギーに依存しない暮らし方の実践こそが必要な行動だと言えます。

そのために必要なキーワードとしては、「無しで済ます」あるいは「辛抱する」さらには、「やせ我慢する」、「工夫する」などしか考えられないでしょう。中でも「工夫する」というキーワードは特に重要です。欲望の赴くままにモノやエネルギーを消費するのではなく、より少ないモノやエネルギーで暮らす工夫こそ、すべての環境問題への歯止めの第一歩だと言えるでしょう。大量生産、大量輸送、大量消費、大量廃棄の20世紀後半型の暮らし方が、今の環境悪化を招き、将来のさらなる悪化につながっています。地産地消が叫ばれだしてかなりの時日が経過しましたが、まだまだ日々の行動(暮らし方)までにはなっていません。

たとえば、昔は普通に見られた「市(いち)」が今や観光地の風物詩になり下がっている状況です。地元の産物や不用品や少し余った製品などを、地域の中心地の市場で売買する、あるいは物々交換する行動こそが、環境への負荷を減らすライフスタイルの第一歩でしょう。市による売買は、大量生産・大量消費の対極にある生産・消費行動であると言えます。

もうひとつ例ですが、いまの暮らし方で気になるのは、人々の生活から「歩き」が無くなったことです。近くのスーパーやショッピングセンターへ行くのにも人々は車に乗り、しっかり歩いて足腰の衰えを防がなければならないお年寄りも、電動の「老人カー」に乗って危なっかしく道路を「闊歩」しています。10年以上前、アメリカで1年ほど暮らした時、道路に全くと言ってよいほど人が歩いていない事を奇異に感じた経験がありますが、最近の日本もそれに似たような状況に近づいていることに気づいて愕然としたことがあります。ヒトは森を出て草原に棲み始めた時から、二足歩行で移動すべく、生物学的に進化してきたはずなのです。それを止めた時、つまり筋肉や骨に掛ける負荷を減らす「楽な生活」を選択した時、私たちは生活習慣病や足腰のトラブル、寝たきり老人の増加などの高い代償を払わなければならないのです。

|

« 992 まとめ3(価値観) | トップページ | 994 まとめ5(ゼロベース) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 993 まとめ4(暮らし方):

« 992 まとめ3(価値観) | トップページ | 994 まとめ5(ゼロベース) »