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2009年4月 9日 (木)

995 まとめ6(技術ではなく)

投稿者が何故技術屋を卒業したかについては、何度か書いてきました。ここで繰り返すと、技術で引き起こした環境の悪化を、技術では解決できないことを悟ったからなのでした。それは「毒を以って毒を制す」という状況にも似ています。すでに、この地球は温暖化の「悪循環」に突入しつつあります。それは例えば、既に学者たちが認識している悪循環、たとえば温暖化により海水中のCO2が大気中に出ていく圧力の加速、あるいは夏季に極地の凍土が融けて湿地帯となり有機物の分解に伴って強烈な温暖化ガスであるメタンが多量に発生することなどを指しますが、実はまだ認識されていない悪循環も存在する可能性が高いのです。それは、さながら静かな時限爆弾と呼ぶべき現象かも知れません。

危ないと分かっている事をボチボチ減らすのではなく、プッツリと止めてしまえないものでしょうか。タバコとの類推で言えば、節煙ではなく、思い切って全面禁煙とすべきでしょう。同じように、省エネではなく、少なくとも心構えとしては「禁エネ」を指向すべきなのです。とりあえずは、投稿者の事務所の様に一切の冷暖房を止めてみれば良いのです。確かに室内温度はと言えば、夏は30℃をかなり超え、冬は5℃以下に下がることもありますが、別に命に関わるほどではありません。もちろん、省エネ家電と呼ばれる「技術を使った」エアコンを設置すれば、従来機種に比べてたとえば半分のエネルギーで快適な空調もできるでしょう。しかし、生き方を変えるだけで、その空調エネルギーはほぼゼロにできるわけです。

今後、この社会に必要な事は、省エネルギーにつながる新たな技術の開発などではありません。そうではなくて、地下資源や化石エネルギーの助け無しに、何とか暮らしを立てていくための工夫や技や知恵だと思うのです。それらは、科学・技術の専門書や教科書には書かれてはいません。ご先祖様たちが編出してくれたくれたものか、それが消えかかっているのなら、自ら「不便な状況」を作り出してみれば、自然に湧いて出てくる筋合いのものだとも思います。科学や技術とは、人々の持つ体験や技や知恵を体系化して一般的原理としてまとめた、いわば「帰納的なアプローチ」だと言えます。しかし、投稿者が提案するのは、環境が生み出す諸現象の注意深い観察により、そこから日常生活に必要な個々の知恵や工夫を紡ぎ出す「演繹的なアプローチ」の重要性なのです。

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