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2009年4月12日 (日)

998 まとめ9(地球に生きる)

W田さんが狭い宇宙ステーションの中でどんなに大活躍しようと、NASANASDAが膨大な予算を確保・維持し続けようと、宇宙空間や他の星に人間が住む訳には絶対にいきません。なぜなら、今のヒトの生物的な構造は、1気圧の大気と太陽光が育てた植物(食糧)と1.0Gの重力の元で進化してきた存在なので、小さな重力下で、人工的に管理された空気を呼吸し、レトルトパックされた加工食品だけでは、いくら訓練を重ねた宇宙飛行士だとしても、たぶん半年も暮らすのが精一杯だと思うのです。それを超えると、無重力下での骨の脱灰が進み(いわゆる骨粗しょう症がひどくなり)結局は命にも関わることになるはずです。

そんな危なく、意味もない実験に天文学的な予算をつぎ込む位なら、この地球上で「持続的な農業を営むための研究に、今の何倍も予算をあてがわなければならない」と思うのです。それは、期待というよりは絶対に必要なことであると、大きなフォントと太字とアンダーラインで強調しなければなりません。それは、何も収量の多い作物を開発するなどというのではなく、先ずは、(益々ひっ迫しつつある)水資源をあまり消費しない品種でなければなりません。しかも、味は良くなくても、土壌養分のより少ない消費で成長する品種である必要もあります。それらの新しい品種の遺伝子は、たぶん荒れ地に逞しく自生している雑草の様なものから発見されるはずなのです。

そもそもジャガイモはアンデス高地の荒地が原産地ですし、稲は東南アジアの湿地の雑草でしたし、小麦も半乾燥地帯のペンペン草の様なものに過ぎなかったはずです。しかし、今食糧にしている穀類や野菜は、より良い味と収穫量の増加だけを目指して品種改良された「換金作物」に過ぎなく、持続可能性とはほとんど無縁の、石油エネルギーと化学肥料と農薬からできている「アヤシイ」食べ物だとも言えるでしょう。

私たちが、今後ともより永くこの地球に住まわさせていただくためには、何より環境への負荷を最小限に抑える努力を欠かしてはならないでしょう。それが、この限られたスペースである地球の環境に暮らすための最低限のルール(オキテ)だと思うのです。その答えは決して宇宙空間にあるのではなく、私たちが立つ大地(土壌)の中にこそ見つかるはずのものなのです。

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コメント

 演繹的なアプローチをしている、一羊です。

 石油を使わない農業こそが、無農薬の秘訣であると、数少ない実践を通じて、確信を持てるようになっております。

 無農薬農業はある意味、神の領域に足を踏み入れた思いがするのです。

 私が神になったのではなく、自然の営みという、植物が環境に合わせて生育する、バランスの良い仕組みのようなものを感じ、

これこそまさに「神の領域」ではないかと思い、農業参加数年でそこを感じることができたことを、しみじみ幸せだと思います。

 私は実践を経てその境地に到達できるわけですが、環境おじさんの毎日は、それを経ずして正鵠を射た文章が連なります。

 私は、その心持ちにも、神の領域を感じるのであります。

投稿: 羊飼いより | 2009年4月13日 (月) 00時05分

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