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2009年9月 1日 (火)

1019 すべてこの世は事もなし

選挙カーが走り回った真夏の嵐もおさまって、日常生活に戻りつつあります。新しい政権が何を目指すのかよくわからない点も多いのですが、肥大化した社会システムや官僚組織が持つ強いイナーシャに逆らって、改革を断行するには結構パワーが必要とされることでしょう。とやかく言っても、結局政治家に求められるのは「国家百年の計」しかないでしょう。それが無い人は単なる政治屋でしかありません。新しいリーダーにそれがあるかどうかは未知数ですが、一見真面目そうな?人なので淡くは期待しています。今回の結果は、細かく割った選挙区で、一票でも多く取った候補者が当選する仕組みを作った政党が、自ら仕掛けたトラップにはまった結果だと言えますが、それはさながらオセロゲームで駒が一気に反転する様子にも似ています。つまり、人気が少しでも上回った候補者や政党が大勝するゲームです。これを「Winners takes all.の法則」と言い換えても良いかも知れません。ついつい、負け続けてきたギャンブラーが大きな勝負に出て、最後にはどうにかこうにか勝ってテーブル上のチップを総取りする場面を想像してしまいます。

一方、人間社会の混沌とは無縁で、自然の営みは悠久で連続的に続いています。植物や昆虫や動物や新型インフルエンザさえ、自然の摂理に従った連続性を維持しています。もし、環境にニッチがあれば少し進出し、天敵からの反撃にあえば少し撤退する控え目な行動を繰り返します。もし自然界が「Winners takes all.の法則」に従って、特定の生物や異常気象に支配されて固定してしまった場合、自然の連続性は一気に破壊されてしまうでしょう。

「すべてこの世は事もなし」は、実はシステムの連続性や維持にとっては最も重視されるべき言葉かもしれません。この国の政権がどのように変わっても、変わってはならないものはしっかり維持されなければなりません。しばらくは、お手並み拝見ですが、どんなに立派な人でも人間の常としてやがて「慣れ」が生まれ、さらには慢心が支配するはずでので、鉄は熱いうちに打たなければならない事は、お手並みを拝見する側も意識しておかなければならないでしょう。

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