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2009年9月26日 (土)

1028 フンバレ!年寄り

「年寄り」は決してネガティブな呼び方ではありません。歳を重ねて経験や知恵をしっかり持っている人々の総称だからです。さて、時々市民講座など温暖化防止の話や省エネの話をします。そんな場所で、環境坊主のお説教を聞いてくれるのは、時間がたっぷりある年寄りや超ベテラン主婦などになります。確かに、今のお年寄りは戦後のモノの無い時代や、二度にわたる石油ショックなど、貴重な経験をしてきましたが、今起きている地球規模の環境悪化には、何故か鈍感です。自分たちがささやかな省エネやゴミ減らしをしても、状況はそんなに良くはならない、とでも思っているのでしょうか。常に「塊(かたまり)」で生きてきた世代の一つの特徴かもしれません。忘れてならないのは、そんな彼らこそが今の日本のマジョリティであるという事実です。戦後営々として築いてきた彼らの日常行動やライフスタイルこそが、実は今の環境悪化を招いた元凶でもあるわけです。

その後始末に目途を付けないまま、退場してしまうのはあまりにも無責任な態度だというしかありません。子孫には、自分たちが受け継いだ以上の「美田=美環境」を残さなければならないのです。なぜならそれが、駅伝での「中間ランナーの義務」だからです。ある世代の人間は、死んで骨や墓を残すだけでは済みません。埋め立て廃棄物やゴミの焼却灰やさらには「気体ゴミ」である莫大な量の炭酸ガスを大気中に残したままで、お隠れになって貰っては困るのです。ささやかとは言え年金を受け取りながら、暇でヒマでゲートボール散歩やテレビ番くらいしかする事が無いのであれば、とりあえず山や空き地に木を植えるボランティアでも始めてはどうでしょう。植えた木はやがて成長しながら炭酸ガスを吸収して、何十年か後には木材や燃料やバイオマス原料として役に立つ美林となるでしょう。

悠々自適になってからのヒマは、エネルギーやお金を使いながら、それをひたすら潰すためにあるのではなく、自分が生きた証を残すために残されていると考えなければならないはずです。とりあえずは身辺を整理しながら自分が後進に伝えられそうな知恵をまとめてみるとか、それがあまり無さそうであれば元気な内に自分の体を使ってできる事と、それによって将来に何が残せるのかじっくり考えてみて貰いたいのです。ヒマが十分あるのであれば取り敢えずは車を手放しましょう。時間を掛けて歩くか自転車や電車・バスで移動すれば済むではありませんか。広過ぎる家も手放して若者に譲り、自分たちはこぢんまりとした「ソマヤ=隠居所」に引っ越しましょう。それが昔ながらの日本人のライフスタイルだったはずです。

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