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2009年9月28日 (月)

1029 浮かれ病

何故だかわかりませんが浮かれ病という言葉が心に浮かびました。たぶん、このブログで考えてきた20世紀後半とそれに続く21世紀の最初の10年も、高度成長期の浮かれ気分が抜けていないとの感慨から出てきた言葉だと思います。何が浮かれているかですが、先ず何よりそれ自体は煮ても焼いても食えない、いわば国家に対する信用だけで成り立っている、「通貨」本位制がその象徴だと言えるでしょう。特に20世紀末には、この国も、金さえあれば何でも買えるとの風潮に支配されたことは記憶に新しいところです。世界中の不動産を買い漁り、競って大型の車に乗り、ブランド品を身につけて、海外旅行に遊び呆けた時代のことです。日本の土地転がしの手法を真似たかどうかは知りませんが、B国でも懲りずに不動産バブルを巻き起こしました。

もし、これらのマネーを将来に向けた環境ビジネスの投資に向けていたら、今これほど温暖化防止に奔走しなくても済んだことでしょう。とは言いながら、過ぎ去った事を悔やんでも何も始まりません。新しい首相が国連で打ち上げた「ささやかな花火」ですが。なかなかの好感触を持って世界の元首に受け取られた様ではあります。25%の削減を10年で達成するためには、年率3%の割合で、化石燃料の消費を減らしていく必要があります。一般的に言えば、キャンペーンによる節約(ケチケチ作戦)で達成可能な削減はせいぜい5-10%止まりでしょう。2-3年すれば削減案も尽きて、削減カーブも飽和してしまうはずです。現状レベルから言えば30%を超える削減のためには、視点を変え、腰を据えた計画が必須です。

では視点を変え、腰を据えた削減計画とは何を指すかですが、それは私たちの生活スタイルの根本的な見直し無しには考えられないはずなのです。しかしこの国や、いわゆる先進国、それを追いかけつつある途上国の生活スタイルは、20世紀後半の「お祭りモード」のままで固定されたままです。私たちの理想とすべき幸福とは、たとえば旅客機の中の様に、完全に空調されたスペースで、事前に調理され・冷蔵された加工食品をレンジで「チン」して口にする事ではないはずなのです。地元で採れた旬の作物を、暑さ・寒さを体で感じながら、つつましく食べるささやかな幸せこそ「本物」で、地に足がついた生活スタイルに違いないのです。浮かれ病の熱を下げるのに特効薬があるわけではありません。しかし、緩効性の「漢方薬」やささやかなダイエットだけでは時間的にも間に合わないことも確かです。やはり、高率の環境税導入などかなりの荒療治を取り入れなければ、下熱は無理なのかもしれません。

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