« 1030 山栗 | トップページ | 1032 環境を体感する »

2009年10月 4日 (日)

1031 大幅な省エネ

6%程度のささやかなレベルではなく、新首相が言う3割などといった大幅な省エネルギーのためには、何が必要か考えてみます。この程度の大きな割合になると、こまめにスイッチを切るなどのいわゆる「ケチケチ作戦」では届かない事は明らかです。昼休みの完全消灯でさえ精々「事務所の照明のエネルギーの10%削減」にとどまるからです。一方では、温度を20℃や28℃に調節するとは言えエアコンは点けっぱなし、机の上のパソコンも電源が入ったままでは、焼け石に数滴の水に留まるはずです。

必要な事は、それを「諦めるための優先順位」を決める作業なのです。電力を30%削減するためには、電化設備全体への通電時間を30%削減するか(これはたぶん勤務時間を5時間に短縮する事を意味します)あるいは、30%の電化設備を撤去するかの選択になってしまいます。最終的にエネルギー消費に対して、現在の70%以下という枠を嵌められた時、私たちは何を諦めるのか、予め覚悟を決めておかなければなりません。日常生活で言えば、たとえば車を捨ててバイクや自転車にするのか、電気掃除機を捨てて箒とモップに戻るのか、多少高くても国産の食材を中心に食生活を組み立てるのか、テレビを消してラジオを聴くのかなどを決めなくてはならないのです。

企業で言えば、お金があるうちに安普請のビルやスレート葺きの工場の外側に、高機能の断熱材を取り付けて、小さなエアコンでも冷暖房効果が出るように改装するか、さらに太陽光や太陽熱を照明や冷暖房用のエネルギーとして活用できるなどの仕掛けをしておかなくてはなりません。加えて、現状のビジネスモデルや工場のプロセスを根本的に見直して、モノ売らないで機能を売るビジネスモデルや、「非加熱プロセス」採用などのイノベーションで、消費やモノ造りの枠組みを見直す必要もあるでしょう。それを実行するためには、確かに一時的な投資は必要ですが、最終的な企業の「持続可能性」は大幅に向上するはずです。数十年のスパンで見れば、大幅な省エネは、社会基盤の維持や企業活動にとって絶対に避けては通れない関門だと言えます。この関門を避ける道もあり得ますが、その先にあるのは「環境の破局的悪化」という断崖絶壁で、しかも後戻りも許されない道だと思うのです。まずは、今手元にあるモノの内3割捨てるとした場合に、何が捨てられるか優先順位をつけてみましょう。

最も簡単な事は、今濃尾地震並みの大地震か伊勢湾台風並みの超大型台風の襲来を受けて被災したと仮定し、生きていく上で絶対欠かせないモノを積み上げて(リストアップして)いくやり方かも知れません。その他のモノやエネルギーは、あった方が確かに便利ではあるが、無くてもどうにか生きては行けるはずなのです。

|

« 1030 山栗 | トップページ | 1032 環境を体感する »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1031 大幅な省エネ:

« 1030 山栗 | トップページ | 1032 環境を体感する »