« 1039 気候変動2題 | トップページ | 1041 排出権取引の愚 »

2009年10月23日 (金)

1040 景気刺激というクスリ

またまた「社会やぶにらみ」シリーズです。新政権になっても、景気刺激と雇用確保に躍起になっている状況は相も変わらない様です。何故、国の借金を上積みしてでも景気を刺激しなければならないのか?それは雇用を確保するためだ。何故、雇用を確保しなければならないのか?それは、景気浮揚で雇用の機会を増やして国の税収を増やし、国の借金を返すためだ。これではどこまで行っても堂々巡りで、国の借金も増えるばかりです。政治家は、官僚の弊害や悪行を暴くのに躍起になってばかりいないで、右肩下がりのこの国の「着地点」の青写真を描くことにもっと力を入れるべきでしょう。この国の今の状況を作ったのは、「護送船団方式」で成功した20世紀の後半の成功体験にすがり続け、将来の設計図の作成を怠って癒着し続けた政治家+官僚と、それを看過してきた私たち国民全部の責任なのでしょう。

何度も書いていますが、投稿者としては、景気刺激は社会の「麻薬」か、精々良く言っても「カンフル剤」だと考えています。何故か。それは、それを止めると「禁断症状」や「クスリ依存症状」を呈するからです。国の財布が薄くなって、景気刺激の弾をあまり撃つ事が出来なってきた近年、禁断症状はますます激しくなってきた様な気がします。その一つが失業者の増大だと言えるでしょう。マスコミで、タレントの「薬依存症」が話題にはなっても、社会の「景気刺激策依存症」が問題にならないのはどうした訳でしょう。学問とは過去の経験則を体系化したものでしょうから、経済学者といえども右肩下がり時代の経済に関しては、赤子も同然なのかも知れません。確かに歴史を遡れば、大国の衰退も数多く起こったことでしょう。しかしそれらは、隣国との戦争や気候変動(特に水資源の枯渇)などの外的要因で起こったことだったはずです。しかし、私たちがこれから経験しなければならない、現代文明の高みから、深さが見えない谷まで、数十年をかけた人為的衰退をいかにデザインするか、まだ誰も答えを持っていないと思われます。

どんな時代になっても、人々が生きていく限り、衣食住など絶対不可欠なものはやはり無くてはならないもの共なのです。それをベースと考えて、そのベースをできる限り、地域の資源と太陽光の恵みに依存した方法を使った地産地消で賄う循環をデザインする事こそが、将来社会のグランドデザインの基礎となるでしょう。それ以上の生産や消費は、結局のところ地下資源や化石エネルギーの採掘を前提としたバブル消費部分だと考えるべきなのです。

|

« 1039 気候変動2題 | トップページ | 1041 排出権取引の愚 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1040 景気刺激というクスリ:

« 1039 気候変動2題 | トップページ | 1041 排出権取引の愚 »