« 1042 地域ビジネスの予感 | トップページ | 1044 屋根ビジネスの予感 »

2009年10月29日 (木)

1043 スモールビジネスの予感

1042で書いたことを別の言葉で表現すると、それはスモールビジネスでもある、となるでしょうか。スモールビジネスの特徴は、ほぼ完全に顧客の名前が特定できるという点です。つまり、今日仕入れた材料は、AさんとBさんとCさんとXXさんに向けた○○を作るためのもので、それは夜なべになるが今日中には仕上げよう、などと経営者(兼職人)が頭の中で計算ができるビジネス規模を指します。したがって、作り過ぎの無駄も出ませんし、必要な資源(材料)やエネルギー量もぴったり計算した通りになるはずです。そもそも、今の社会に見られる経済の拡大(膨張)は、一に掛って作り過ぎから始まった事でしょう。作り過ぎがストックを生み、そのストックの膨張が資本蓄積や先物市場(取引)といった投資や経済活動を生みだしたわけです。

さて、スモールビジネスでは、中央経済にあまり頼りませんから、しばしば「物々交換」も行われるはずです。投稿者の生まれ育った田舎町には、毎日市が立ちました。近郷の農家や小さな漁港からは、腰の曲がったばっちゃんやおかみさんが、その日に売り切りたい量の農産物や魚介類を、手押し車やリヤカーや自転車に乗せてやってきます。その場では、頻繁に物々交換が行われていた事は容易に想像がつきます。売り手と客は顔なじみで、値段の交渉さえも和やかに行われます。ここに、荒物屋さんや乾物屋さんや電気器具修理屋さんスナック店や薬草を商う人たちが加われば、立派なマーケットが誕生するはずです。このようなマーケットを、比較的最近ブラジルに滞在していた時目にしました。間口数メートルの小さな店がひしめく、このマーケット(メルカード)は、その中を歩くだけでも結構楽しいものでした。

製造業にもこのような形態が成り立つでしょう。そこでは、すべての製造は「注文生産」によってはじまります。基本的な材料はストックされますが、着手は注文を受けてからになります。つまり、製品在庫は一切置かないで済みます。落語の話の様に、注文が舞い込んでからあわてて質に入れた道具を受け出し、材料の仕入れ資金を借りに走る、といった光景も茶飯事になるかも知れません。シューマッハのスモール・イズ・ビューティフル」をもじって、ここでは「スモール・イズ・エコロジー」と言っておきましょう。そういえば、投稿者の事務所も個人経営の自営業でした。

|

« 1042 地域ビジネスの予感 | トップページ | 1044 屋根ビジネスの予感 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1043 スモールビジネスの予感:

« 1042 地域ビジネスの予感 | トップページ | 1044 屋根ビジネスの予感 »