« 1044 屋根ビジネスの予感 | トップページ | 1046 ESOP(省エネ織り込みプロセス) »

2009年11月 2日 (月)

1045 温暖化を体感する

温暖化効果ガス(GHG)はもちろんCO2だけではありません。いちばん強力なGHGは、実は「水蒸気」なのです。温泉場での経験を思い出すまでもなく、湯気が充満している風呂場では、冬でもそんなに悪寒を感じません。それは水蒸気が体から放散される遠赤外線をブロックしてくれるからです。湯気がない露天風呂では、冬場は建物から湯船まで走らなければならないはずです。その水蒸気による地球の温暖化寄与率(寒冷化防止寄与率)は、約8割程度と推計されています。もし、大気中に水蒸気が全く無いと仮定すれば、地球の平均気温は今の概ね15℃からマイナス10℃以下には落ち込むはずです。砂漠では、湿度(水蒸気量)が極端に低いので、赤外線の入射や放射が大きくなり、昼は50℃を超える一方、夜は0℃近くまで冷え込むことになります。

砂漠まで出かけなくても、日本でも春秋の乾燥している時期には、日射と夜間の放射冷却で、朝晩の気温差が20℃以上に及ぶことも経験できます。逆に、湿度が高い夏場や厚い雲に空を塞がれている日には、水蒸気のGHGガス効果により、温度差が数度にとどまる事もあります。CO2による温暖化効果が強まれば、平均気温もさらに上昇しますが、加えて一年中夏場と同じようなメリハリの少ない気候にもなるはずです。大きな朝晩の温度差で生まれる農作物のうま味や、鮮やかな色の紅葉などは、来るべき温暖化時代にはもはや期待できないでしょうし、夜間の冷え込で降りる露で水分を補給して辛うじて生きている砂漠の植物や生き物も、死に絶えてしまうはずです。砂漠は、生き物をまったく見ることができない、本当の無機砂漠の世界になることでしょう。

どうするべきかの答えは簡単です。まずは暑さ寒さをしっかり体で感じることです。その上で、季節感を狂わす旬の無い食物を食べるのを止め、季節感を無くす冷暖房を止め、無駄に早い移動手段を諦め、海外の安いが危ない食糧の輸入を止めれば、GHGの大きな部分を占めるCO2の増加も鈍化するはずです。投稿者の事務所のように、冷暖房を一切使わず、暑さ寒さを体で感じる訓練をすることは、免疫力のますます低下している現代人類の存続可能性をいくらか高めてくれることは間違いないところです。

|

« 1044 屋根ビジネスの予感 | トップページ | 1046 ESOP(省エネ織り込みプロセス) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1045 温暖化を体感する:

« 1044 屋根ビジネスの予感 | トップページ | 1046 ESOP(省エネ織り込みプロセス) »