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2010年1月27日 (水)

1088 退化

バイクが故障して1週間近く入院しました。足が無いのでまるで幽霊状態でした。考えてみれば、このバイクは2002年に技術屋を卒業した時に退職金で買って以来の親友です。距離計はと見ればすでに地球を2周半した勘定になります。タイヤ交換が数度、変速機のベルトも2回交換しました。今回は何とか退院できたので、こうなれば完全に寿命が尽きるまで、トコトン付き合う事になりそうな予感がします。

バイクが無い週は、なぜか非常に忙しい週でした。仕方がないので、歩きと電車で何とか飛び回りましたが、それはそれで結構どうにかなったのです。いつもより、1-2時間行動開始を早める必要ありますが、2-3km歩く覚悟さえあれば、狭い日本なので、特に不便は感じませんでした。投稿者は、夏山では12時間歩くことも珍しくはないので、時間さえ許せば数時間の歩きは全く苦にならないどころか逆に楽しくもあります。たまに上京した際でも、山手線の内側の移動程度であれば、急ぎの時以外は必ず歩くようにしています。

さて歩きは、森の樹上生活から草原での生活に移ったヒトの基本動作でもあります。ヒトは、そのために下肢が長くなり、脊椎が直立してより重い頭部を支える事が出来るようになり、結果として脳の容積が大きく進化する事が可能になったのでした。あまり歩かない人は、すでにヒトとしての能力が退化しつつあると考えても良いかもしれません。進化には長い時間が掛りますが、退化は短期間で進むのではないかと、実は密かに考えています。その例として、若者のアゴ(下額)が小さくなった事を挙げましょう。戦後の食糧難が解消され、十分過ぎるほどしっかり調理された柔らかい食物を、ロクに噛まないで飲み込む現代の日本人に、下アゴの小さな小顔の人々が増えたのは、実は退化現象なのではないかと疑っている訳です。この現象は、戦後の数世代で急激に進んでいる現象なので、退化のスピードは結構早いのではないかと見ている訳です。骨は、日々破壊と再生を繰り返すものなので、形態の変化は、それをどの程度使ったかどうかにも大きく依存するのかも知れませんが、一方で歯牙の形や大きさは先天的な要素で決まるので、顎に並び切らなかった歯が八重歯になってはみ出します。投稿者は、急ぎでもない買い物に車に乗って移動する人や、八重歯の若者の口元に人類の退化を見て、日々嘆いているという次第です。

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