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2010年4月11日 (日)

1125 巨大化・集中化

20世紀の出来事をたった一つのKWで括れと言われれば、たぶん「巨大化・集中化」になるでしょう。それは、世界を巻き込んだ戦争で明確になり、戦後は戦力にものを言わせた二大国の政治的スーパーパワーと、この国やドイツなどで起こった技術立国の産業の強大化に代表されるでしょう。それは、核物質の寡占と軍事技術、あるいはそれを平和目的に転用した工業技術に裏打ちされていると言えますが、何度も繰り返すようにこれら武力や技術の巨大化・集中化も石油のパワー無くしては、殆ど何も実現も機能しなかったと思われます。

産業について言えば、重厚長大が高度成長期のKWでもありました。「大きい事は良いことだ」というチョコレートのCFを引き合いに出すまでもなく、投稿者が10年余り関わった造船業においても、石油を運ぶタンカーであれ、鉄鉱石を運ぶ鉱石船は言うに及ばず、製品を運ぶコンテナ船も、液化ガスを運ぶLPG、LNG船なども全て覇を競って巨大化したのでした。航空業界でも1960年代末には、既にジャンボジェット機が登場し、新幹線などとも相まって高速大量旅客輸送時代が始まったのでした。繰り返しになりますが、これとて中東の安い石油が手に入らなければ、殆ど実現は出来なかった筈です。

このブログで、巨大化・集中化の過程を何度も書き出すのは、それが本当に正しい行動だったのかを反省するためです。しっかりした反省無しには、次の一歩の正しい方向を見定める事も出来ないでしょう。投稿者の見方では、次の一歩は「慎重な後ずさり」でなければならない、というものです。その理由は、これまで歩みを進めてきた現代社会の殆どの営みが、「持続可能ではない」からです。持続可能ではないという事は、必ずいつかはそれが「破綻する」という事を意味します。そうならないためには、既に歩いてきた(経験してきた)道を、できるだけゆっくりと後戻りするしかないと思うのです。資源やエネルギーの消費量が丁度現在の半分で暮らしてきた、1970年代の暮らしを懐かしみ、思い出して実行してみれば良いだけなのです。今や時間をたっぷり出手に入れた団塊世代には、その先頭に立って実践する事を強く期待しています。

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