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2010年4月14日 (水)

1127 凸凹道の法則

このタイトルでは、前にも書いたような気もしますが、書いた本人も確認する根気も無いので、ダブったとしても再度書いておきます。さて、数日前は歩いての通勤(と言いながら頼まれもしないのに自分の事務所に同じ時間までに通う事なのですが)だったので、例によって田んぼの畦道と堤防の上の砂利道を通って行きます。堤防の砂利道は人だけが通る部分と、家があって車庫に出入りする車も通る部分があります。人だけが通る部分には凸凹はありませんが、車が通る区間は見事に凸凹道になっています。という事は、凸凹道を作った犯人は車である、という推論が成り立ちます。事実、道に出来る凹は、車が作るのです。カラクリはこうです。完全に平坦な道はありませんので、少し低い部分には小さな水溜りが出来ます。人は(小さな子供以外は)水溜りを避けて通りますが、車は頓着しません。一定以上のスピードで走ると、見事に水はね=泥はねを起こし、水溜りの泥が少しだけ飛ばされます。確かに1回の泥はね量はわずかですが、これが100回も繰り返されると、水溜りの深さは、確実に1センチは深くなります。深くなった水溜りには、それまでよりも深く、長く水が溜まって居る可能性が高いので、ますます泥はね量が大きくなり、かくしてますます水溜りは深くなり、凸凹の度合いがひどくなり続けます。

環境坊主としては、環境の悪化と凸凹道の悪化は、殆ど同じ構造ではないかと言いたいのです。凸凹道が、自分で勝手に水溜りを均し、元の平らな道に戻る事が無いように、私たちが汚してしまった環境は、汚染源が広く薄く広がる事はあっても、勝手に浄化される事は無いのです。不法投棄された膨大な産業廃棄物を「適正に処理する」事とは、汚水が漏れないように、コンクリートやゴムシートで囲まれた「安定化処理場」に単に移動する事を意味し、廃棄物自体を無害化や消滅させる事など元々出来ない相談なのです。毎日少しずつ出される家庭ゴミや工場の産廃も、チリも積もれば巨大な山になってしまい、そのゴミの山が勝手に消える事はないのです。

エネルギーの消費から排出されるCO2も、小さな温暖化を引き起こし、それが大気中の水蒸気量を増やし、さらには湿地帯での有機物分解量を増やし、そこからのメタンガスの排出を促進し、結果として温暖化の凹を大きく、深くする事は十分予測できる話です。この「凸凹道の法則」は、放っておいても事態が改善しない現象には、殆どの場合当てはまるでしょう。

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