« 1134 循環の原動力 | トップページ | 1136 24時間の奇跡 »

2010年4月29日 (木)

1135 エアロゾル

文字だけの地味なブログですが、長い間書いているだけに、どうやら最近50,000アクセスに達した様です。

さて、北の島の、舌を噛みそうな名前の火山の噴火で、今後大気中のエアロゾルの増加が懸念されます。花粉化石の調査などから、長期間に渡る地球の気温の変化が明らかにされてきましたが、この数百年ほどを見ても、明らかに年較差に比べて大きく気温が下がっている時期が観測されます。その殆どは、火山活動の活発化による、大気中のエアロゾルの増加、結果としての短期的寒冷化現象だと思われます。もちろん、太古まで遡れば、巨大隕石の落下・爆発による大量のエアロゾル発生と、急激な気温低下によって、生物の大絶滅が起こったとの仮説は、最近の研究で、はっきりと証明されました。

エアロゾルの正体は、非常に細かく長い期間に亘って落下しない微粒子や、火山ガスの成分が溶け込んだ細かい水滴(ミスト)などです。それらは、それぞれの大きさにより太陽光に含まれる特定の波長の光を遮りますので、地表に到達する太陽光のエネルギーが、ホンの僅かですが弱まります。空気中の水蒸気(湿度)が下がっただけでも、明け方の放射冷却現象が起きたり、逆に湿度が高いと、気温が下がらず熱帯夜になったりするほど微妙な気象現象ですから、エアロゾルの増加は、天変地異と呼んでも良い様な異常気象を引き起こします。有史以降の、冷害や大飢饉によるいくつかの文明の消滅も、その原因の多くは火山活動の結果が引き起こしたものだと考えられます。

火山活動によるエアロゾルの増加とその影響は、火山活動の規模にもよりますが、数年程度は続く場合があります。今度の北の島の火山が、定量的にどの程度の噴出物を出したかは今後の調査に待つしかありませんが、温暖化と冷涼化が同時に現われて、温暖化防止に向けた行動が混乱する事がない様にしたいものです。

|

« 1134 循環の原動力 | トップページ | 1136 24時間の奇跡 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1135 エアロゾル:

« 1134 循環の原動力 | トップページ | 1136 24時間の奇跡 »