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2010年5月18日 (火)

1144 境界エネルギー(BE)

さて、上で述べたVAENVEの間(境界=Boundary)は、単に一本の線となっている訳ではありません。それどころか、これまでの投稿者の観察では、この境界線上のエネルギー(BE=Boundary Energy)が実は7割程度はあるのではないかと感じています。BEとは、無くてもどうにか凌げる、あるいは他の手段で代替できるエネルギーを指し、いわばエネルギーのイエローカードだとも言えます。

分かりやすい例を示せば、例えば、どの工場でも日常的に多用される「圧縮空気」があります。その昔、圧縮空気を得るためには、円筒形タンクの上に空冷式のコンプレッサーが載った機械を動かす必要がありました。この機械は結構騒音がひどく、如何にも頑張って空気を送っていると主張していました。しかし、今日では効率が良く、静かなスクリューコンプレッサーなどを独立したコンプレッサー室内で動かし、固定配管で工場全体に送り、そこからフレキシブルホースで、作業者が使う仕掛けとなっている事業所が殆どです。しかし、残念ながら空気は眼には見えませんので、それを浪費しても、ホースの継ぎ手から漏れていても、作業者は頓着しないでしょう。それどころか、床のゴミを吹き払ったり、部品についた切り屑を必要以上に丁寧に吹きとばしたりしています。

しかし、VAEの視点からは、これらの行為(掃除)では、その工場が作っている製品に「たった1円」の付加価値を追加してはいないでしょう。かといって、これを無効エネルギーと考えている経営者や工場長もいないのではないかと想像できます。とは言いながら、圧縮空気は、それが直接的に製品を加工するのに使われていない限りは、立派なBEでありイエローカードが切られるべきカテゴリーだと言えます。

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