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2010年11月24日 (水)

1237 環ビジ2(事務所内製紙機)

第2回目は、ささやかな環ビジ製品案です。先ごろのビジネスメッセで、某事務機器メーカーから、使用済みのコピー用紙を、事務所内で溶解して再度紙漉きを行う紙のリサイクル機械が発表されました。しかし売値を聞いてひっくり返りました。家が一軒建つほどの価格だったからです。これでは、紙代だけで年間数百万円飛んでしまう事務系の大企業かお役所くらいしか買ってくれそうもありません。何しろ、これは小型とは言え、溶解、紙漉き、乾燥、加熱ロール掛けと、製紙工場と同じ機能がある機械なので、それも仕方ありません。ランニングコストも、大出力のヒーターが仕込まれていそうなので、かなりの電気代も覚悟しなければならないでしょう。

一方投稿者の提案は、たった5万円でできる機械です。コピー機で紙に付着させているトナーは、顕微鏡で見ると、数ミクロンですが紙から「盛り上がって」定着されて居ます。これはカーボンブラックを樹脂で固めたものなのですが、実際には、紙の繊維によってできた凸凹の凹部分にも多少(数ミクロン)は入り込んで居ます。提案の機械は、使用済みの紙の表面を数ミクロンだけ削り取るものなのです。つまり、数ミクロンのカーボンブラックとプラス数ミクロン(望ましくは2ミクロン以内)の紙を削り、圧延ローラーで均せば、紙は「白紙」に戻るわけです。紙の厚みは30ミクロン(100枚で3mmの厚み)をすこしこえる程度が標準ですので、この方法でも5回以上は再生できるはずです(紙の厚みは2/3になりますが)。紙の使用量も当然1/5以下には減らせる事になります。紙を削る動力はそんなに必要ありませんので、電気代も心配する事はありません。開発要素はと言えば、耐久性のある精密な回転刃(たぶん髭そり用のロータリー刃の技術に似ています)と、紙の削り代をミクロン単位で調整できる切り込み機構だけです。昨今の工作機械はミクロンレベルの精度は十分確保できていますので、それも難しいものではないでしょう。出てきた紙の削り具合を確認して、手動で調整するだけなので、難しい制御も不要です。売値が5万円程度であれば飛ぶように売れ、殆どの事務所でコピー機械に並べて置いてくれるはずです。

リサイクルペーパーも、実は(収集運搬・溶解・脱色・再度の紙漉きで)バージンペーパーとほぼ同等のエネルギー(紙1トン当たり4-5tのCO2が発生)を使って作られていることはあまり知られていません。紙のリサイクルは、海外でパルプ材を切り出す量を減らす事には確かに役立っていますが、CO2削減には決して寄与していないのです。この機械で、事務所内で紙を「リユース」できる仕組みが出来上がります。

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