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2010年12月30日 (木)

1255 環ビジ19(ピンポイント灌漑)

環境話を書き連ねているうちに今年も暮れてしまいました。営業活動もしていないのに、企業からの省エネ相談や支援要請やらが今年に入ってから急増し、大忙し状態になりました。ありがたい話ではあるのですが、なかなかマイペースでの暮らしができにくくなってしまったのが悩みです。山にもたった2回しか登れていません。環境坊主としては、しかし環境説法をする機会が多く与えられることは望むところでもあるため、来る話は断らずに全て引き受けることにしています。もちろん、学校や市民向けの出前講座は、すべてに優先して引き受けています。

さて、今年の最後の話題は農業ビジネスです。G-グルアースで見ても分かるように、アメリカ中西部や、半乾燥地帯の農業には、地下水が「ピボットシステム」を利用して多量に使われています。ピボットとは、半径500m以上もある巨大な「コンパス」で、中心の井戸から汲み上げた地下水を、コンパスの腕に付けた多数のノズルから散水します。したがって、農場の形は円形で、空から見るとゴマ粒を蒔いたような風景が一面に広がっています。もちろんゴマ粒と言ってもその直径が1-2㎞はある巨大な「代物」なのです。

このシステムの最大の問題点は、二つの意味で「持続可能ではない」ということです。まず、地下水は、アメリカ中西部の場合、太古に盆地に溜まった「オガララ帯水域」と呼ばれる地下水脈から水を得ていますが、その総量は五大湖程度の水量しかなく、しかもその半分はすでに消費してしまったらしいのです。地下水の補給には、千年単位の時間が必要なので、近い将来この地域の農業は水不足で必ず頓挫するはずです。もう一つの問題は、農地に広がる「塩害」です。地下水に混じって上がってくる塩類が、水の蒸発によって地表に蓄積し、やがて一面真っ白の「塩っ原」になる結果、もはや農業が持続できなくなるのです。

そこで、「ピンポイント灌漑」の出番です。これは、地中の水分をモニターしながら、植物の根にだけ、ピンポイントで「チュッと」灌漑するシステムです。作物の根元をどうやって認識させるかですが、たぶん画像処理技術などを使えばどうにかなるでしょうし、ピンポイントで少量の水を打ち出すのは、水鉄砲の様なものをコンピュータで方向制御することになるのでしょう。このシステムを使えば、灌漑水の使用量を2ケタは少なくでき、したがって塩害もほぼ回避できるとみています。

では各位もよいお年をお迎えください。

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2010年12月28日 (火)

1254 環ビジ20(新幹線トラック)

かなり以前のドイツでの話だったと記憶していますが、トラックを数十台連ねて運航する「コンボイシステム」が検討・実験されたことがありました。トラック同士は、自動制御されて50センチくらいの間隔で、列車の様につながって走るわけです。何がメリットかといえば、このシステムではトラックの前面が受ける風圧は、先頭の1台だけで済むわけで、残りのトラックは、側面の空気の粘性による抵抗だけを受けることになります。理論上は、一台当たりでは1-2割の燃料削減が期待できます。技術的にも、障害物に(ほぼ)絶対に衝突しないという売りの車も販売されたことですし、技術的には、自動的に狭い車の間隔を保って走らせることくらいは朝飯前のはずです。

ここでの一工夫は、先頭を走る車だけには、新幹線のような流線形のボディーを持たせることでしょうか。コンボイに参加する車は、自動制御をオンにして列をなして走っているコンボイの最後尾につけます。一方、列から抜ける車は、後ろの車に何らかの合図を出して、前の車との間隔を少し空けてから追い越し車線側に抜け出します。後続車はまたスピードを上げて、コンボイに追いついて、「連結」することになります。

このシステムでは、バラバラに走る場合に比べて、車列の長さが1/3-1/5程度に短くなりますので、渋滞も大幅に緩和するはずですし、コンボイのスピードは一定しているので、他の車からも動きの予測がしやすく安全性も高くなると予想されます。高速道路全体としても、そこを流れる車の平均燃費が大幅に向上できるでしょう。何より、コンボイの中のトラック同士の「相対速度はゼロ」なので、たとえ何らかのシステム故障で追突したとしても、被害もほとんど出ないでしょう。

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2010年12月26日 (日)

1253 環ビジ18(道路発電)

車自身による「自己発電」のその2です。だいぶ前のニュースで、駅の改札口を通過する乗降客の体重で発電し、改札機の電力として使う実験が紹介されていました。それができるなら、何もそんな「ささやかに」行わないで、堂々と道路にも同じような仕掛けを作って、重たい車の通過重量を電力に変える実験をしてもらいたいものです。車は乗用車でさえ、人の体重に比べて一桁以上、トラックに至っては二桁以上重いので、発電できる電力も、平均でも数十倍になるはずです。

具体的には、道路を横断するように幅が狭く浅い溝を掘り、その中に鉄板を敷きます。その鉄板は2枚重ねになっており、間には「圧電素子」を仕込んでおきます。上の鉄板にタイヤが乗り上げると、何十個かの圧電素子には、(電流は小さいですが)高い電圧のパルス電力が起こりますので、それを整流して、街路灯の下に設置したバッテリーやコンデンサに蓄電しておきます。必要な仕掛けはこれだけです。上りと下りに数個の仕掛けをしておけば、数本の照明塔は電線なしで点灯できるでしょう。照明器具は、もちろん低電力のLED照明でなければなりません。

圧電素子は、一昔前のガス器具に採用されていた事でも分かりますが、火花放電を起こすくらいの高い電圧を発生しますので、その高電圧を有効活用する照明器具や、新しい電力の用途も考えられるかもしれません。

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2010年12月24日 (金)

1252 環ビジ17(風圧発電)

風力発電ではありません。「風圧」発電です。聞いたことがないのも当然で、投稿者の全くのオリジナルです。投稿者は毎日バイクに乗って動き回っていますが、大型トラックやバスの横を通るとき、大きな風圧でグイッと横に押し出され、ヒヤッとすることがあります。つまり、「四角い箱型」であって、決して流線形ではない大型車両は、それほど無理やり空気をかき分けながら走っているという証拠でもあります。日常的にも、大型車が通過するたびに、道路際に立っている人や自転車に乗っている人は、車が巻き起こす風圧によって激しく押され、通過後は逆に吸い込まれる様な感じが体感できるはずです。

このエネルギーは、車の通過後はアッという間に消えてしまいますので、これまでは誰も気にも留めませんでした。しかし、もったいないのでこんな大きな風圧エネルギーを放っておく手はありません。たとえば、道路に沿って作られている防音壁に、風圧に敏感に反応する風車かパドルかダイヤフラムを設置し、数秒間受けるエネルギーを電力に変換します。直流の電流にしておけば、バッテリーに貯めておけますので、夜はそれを放電して街路灯を点灯させます。これは、いわば道路照明電力の地産地消に他なりません。もちろん、これは電車等、鉄道車両にも応用可能です。既設の防音壁や擁壁や柵などを利用すれば、投資額も小さくできるはずです。この「風圧」発電は、風圧はそれなりに期待できますが、一方で風量は少ないため、エネルギーとして取り出すためには、面積で稼ぐなどの工夫は必要です。形としても、今の風車とは似ても似つかないものになるはずです。努力した割には、得られる電力は結構ささやかなものになる筈ですから、それを使う場合には、超省電力型の照明器具を採用しなければならないなどの条件が付きます。

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2010年12月22日 (水)

1251 環ビジ16(太陽熱オーブン)

太陽熱で調理するオーブンです。オーブンと呼ぶからには、300℃弱の温度が使えるものでなければなりません。そのためには、放物面(パラボラ)などで、太陽の光を集める必要があります。しかし、折角集光して温度を高めても、そこに流動する空気があると対流を起こし、温度が低下してしまいます。したがって、集光部は真空にするか、あるいは空気が対流を起こさないように、小さな区画に仕切っておく必要はあるでしょう。鍋や調理容器さえ、熱を受ける部分以外はしっかり断熱しておく工夫も必要です。

虫眼鏡で集光しただけでも紙を焦がすことができるくらいですから、直径1m程度のパラボラを使えば、ケーキやグラタンなどの焼き料理を調理する程度の温度は確保できるでしょう。このオーブンは、得られる熱量が小さいので、本体の保温材は十分性能の高いものを使う必要はありますし、調理時間も長くかかりますが、下ごしらえをしてオーブンにセットしさえすれば、夕方には勝手に温度が下がってしまいますから、料理を焦がして台無しにする事もないでしょう。また、パラボラの向きは常に太陽光を追尾する必要もありますので、動力を使わないで、太陽光を追いかける、簡単な「カラクリ」も考える必要もあります。しかし、「飛騨のからくり山車」や「茶運び人形」を工夫した日本人ですから、手巻きのゼンマイなどを使えば、そんなものはいとも簡単に実現できるでしょう。

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2010年12月20日 (月)

1250 環ビジ15(マイボトル自販機)

これは、完全な環ビジ製品ではありませんが、国民の20数人に1台は普及しているといわれる、今の飲料の自動販売機に再考を促す(注文をつける)ビジネスモデルです。紙コップ式の自販機はそれなりに見かけますが、圧倒的に多いのはPETボトルや缶飲料を売る機械です。私たちは、外出先でのどが渇いたら、周りを見回せば何の苦労もなしにすぐ見つかる自販機から、つい無意識のうちに買ってしまいますが、困るのは飲んだ後のPETボトルや缶の後始末です。一応は、備え付けの回収箱に放り込めばリサイクルされるのでしょうが、それにもエネルギーが必要です。缶のリサイクルだけを考えても、集めて、どこかで圧縮してから運び、溶解し、再圧延し、(鉄缶は)スズメッキし、再度缶に戻す膨大な手間とエネルギーは本当に勿体ないものです。

そうではなくて、外出先で飲み物を飲みたい人は、必ずマイボトルを持ち歩くようにします。洗ったPETボトルでも良いし、気の利いた小型の保温水筒でも良いでしょう。自販機で買うときは、「マイボトル」ボタンを選ぶ事によって、いま120円の飲み物も、例えば50円程度で買えるように設定します。70円も安ければ、誰しもマイボトルを持ち歩くでしょう。飲料メーカーは、ビン詰や缶詰工場を縮小できますし、配送費用も濃縮原料と炭酸ガスなどを運ぶだけなので最小限で済むでしょう。売値が50円でも十分ビジネスになるはずです。その一方で、PETボトルや缶の回収費用も格段に小さくなるでしょうから、自治体も大喜びでしょうし、ビン・缶のポイ捨ても無くなるでしょう。マイボトルは、薄いPET材料で作れば、折り畳みも可能でかさばりません。

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2010年12月18日 (土)

1249 環ビジ14(生ゴミ乾燥器)

これは、もちろんかつて幾つかの電気会社が作って、殆ど売れなかったあの「電気式の生ゴミ乾燥機」とは違うものです。これは、ベランダの手すりにぶら下げて、太陽熱で温風を作る熱箱と、網の上に置いた生ごみを乾燥させる乾燥箱をパイプで結び(あるいは一体で作り)、熱箱でできた温風を小さなファンで送るだけの、ささやかな「器=道具」です。もちろん、この道具にグチョグチョの生ごみを放り込む事はご法度で、台所でしっかり水切りをしたものに限ります。

この乾燥機を使って、十分に乾燥させた生ゴミは、匂いも出ず、燃やしても有害なダイオキシンを出しません。(ダイオキシンは、燃焼ガスが400℃を下回る温度域で発生しやすいので、特に生ごみを湿ったまま焼却炉に投入した直後に発生しやすいのです。)一方乾燥した生ゴミは、立派な補助燃料ですから、自治体がゴミ焼却炉で燃やす重油の量が減り、CO2減らしにもつながり、自治体の税金も少しは安くなるはずです。そのまま捨てれば生「ゴミ」、乾燥させれば補助「燃料」になるという話です。

ところで、こんな道具さえ作ったり、使ったりするのが面倒だ、という人にうってつけなのが、「新聞紙乾燥器」です。これは「乾燥器」というほどのものではありませんが、水切りした生ごみを新聞紙に包んで、物干竿につるしておくだけです。外から見えないので鳥につつかれることもありませんし、生ごみも数日でカラッと乾燥できます。これは、もう環境ビジネスなどというものではなく、「環境への一手間」レベルの話にはなりますが…。

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2010年12月16日 (木)

1248 環ビジ13(モノレール林道)

今回は、山から木を降ろすための仕掛けの話です。通常の場合、山の木を切って搬出する場合、等高線に沿った形で林道を刻みます。しかし、表土を剥がしただけの林道は、大雨が降った後などには、大きく崩壊することも多いのです。最近、間伐材の搬出の目的にぴったりの工夫を目にしました。それは、電線などを地下に埋設するための、大径で蛇腹状のプラスチック管を半分に割り、U字型の樋としたものを、山の斜面に並べるというアイデアです。傾斜が30度を超える様な急斜面では、確かに短く切った間伐材が面白いように滑ってくれます。難点は、材を短く切っておかないと、カーブで引っかかってしまう事と、傾斜をうまく工夫しないと緩斜面の途中で止まってしまうことです。

さてここでは、谷を渡ったり、途中の緩斜面があったりする場合でも使える別のアイデアとして「モノレール林道」を提案してみます。これは、実は急斜面のミカン畑などで昔から用いられている仕掛けですが、木材の運搬用に少し工夫します。その工夫とは、台車を2台連結して用いるという点と、レールの敷設や撤去が容易な様に工夫しておく事だけです。ミカン畑のそれは、固定的な設備なのですが、モノレール林道の場合、必要の都度設置し、用済み後は撤去して別の場所に移設する事が必要だからです。足のついた軽量のレールを地面に置くだけにして、固定はワイヤーやチェーンなどを使って、周囲の樹木に担当してもらいます。またモノレール台車の燃料はガソリンではなく、地元で木材から作ったDMEか、菜種などを絞っただけの植物油(SVO=Straight Vegitable Oil)を使う様にします。

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2010年12月14日 (火)

1247 環ビジ12(風力温水器)

SPFの様に、空にポッカリ浮かぶ夢のある環ビジも良いのですが、やはり地に足をつけた環ビジが重要です。冬に風が強くて、底冷えのする地方にお勧めなのが、「風力温水器」です。そんな名前を聞いたことが無い?。それも当然です、投稿者がだいぶ前に勝手に考えたものですから・・・。これは、サボニウス型などのように固定翼で低速の「抗力型風車」によって駆動され、温水タンク内に設置したパドル車や摩擦板を動かして、風力を直接熱に変える装置です。風力「発電」は、多くの自治体などでそれなりに行ってはいるものの、落雷によるブレード破壊の修復やメンテナンス費用などが掛る割に、期待していたほどには発電してくれず、多額の赤字を垂れ流しながら維持されているようですが、こちらの風車は素人にもメンテナンスが可能な、小型でシンプルな構造の風車なのです。

風力による機械的エネルギーは、ジュールさんが指摘した様に、ほぼ100%を熱に変換することが可能です、また熱は、電力とは違って、安価に(温水の形で)それなりの時間蓄える事が可能です。したがって、風が強くなったり止まったりして「息をしても」安定的に温水を得ることができるでしょう。タンクの壁には、分厚い断熱材を入れて、せっかく作った「風の熱」を逃がさないようにします。できた温水は、風呂に使うのはもちろんですが、床暖房にも使えば、(火を使わないため)高齢者世帯にも安全で、ほのかに暖かい快適な暖房も可能となります。この機械は風が強い冬型の日ほど、しっかり働いてくれるはずです。

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2010年12月12日 (日)

1246 環ビジ11(成層圏PF)

少しスケールの大きなビジネスです。イトカワからのチリの採取の成功にしたハヤブサに象徴されるように、日本が得意とする小型で手の込んだ宇宙関連技術は、国際的にみても「たいしたもの」なのでしょう。しかし、それが科学者の興味を満足させ、プロジェクトに関わった一部の中小企業を元気づける以外に、人類の幸福にとって一体何の役に立つのか、と問われれば、そちらの側に立つ人からも、たぶん「科学を志す若者に夢を与えられる」程度の答えしか返ってこないのではないでしょうか。

投稿者がかつて少し関わったプロジェクトに、成層圏プラットフォーム(SPF)がありました。これは、非常に丈夫な膜材で作られた「気球」です。丈夫な膜材なので、成層圏(約20kmの高さ)まで昇っても膨らんで破裂することなく、内部のヘリウムが抜けない限り、いつまででも浮かんでいられます。気球の上面には、軽くて薄い太陽光発電フィルムが張られており、風(成層圏には基本的には地上と同じ意味での気圧差による風はありません。地球表面との相対的なずれがあるだけです。)で流されても、作った電力を使い、地上に対して自分の位置を一定の位置に保つため、自動制御で小さなプロペラを回します。一方で蓄電池に蓄えた電力は搭載機器の電力としても使います。

さて、この気球の役割ですが、基本的には、低高度に浮かぶ通信衛星や観測衛星と同じだと考えてもらえば良いでしょう。圧倒的な違いは、その打ち上げ費用です。一発100億円に近いロケットによる衛星打ち上げと違って、こちらはたぶん数億円程度で打ち上げる事が可能となるでしょう。日本全土の通信回線の負荷を考えてもたぶん数個のSPFでカバーできる筈です。また衛星を打ち上げるお金が無い途上国でも、このSPFで、低コストで携帯電話や衛星放送の恩恵を受ける事が出来るようになるでしょう。ガスが抜けて高度が下がった気球のメンテナンスは、ヘリコプターではSPFを傷つけるので、専用の飛行船(ツェッペリン)を使って、上空でガス補充を行ったり、もし必要であれば地上に回収したりできるでしょう。化石燃料を使わない、この低高度の衛星(飛行船)技術は、世紀を超えて存続できる環ビジになり得ます。膜材としては、たぶん日本で開発された「Xylon=ザイロン」で作った布が最適でしょう。

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2010年12月10日 (金)

1245 環ビジ10(ミミズ機械)

ミミズは口から土を食べて、その中に含まれる有機物を代謝し、フンとして吐き出します。どちらがミミズの口で肛門かは確認した訳ではありませんが、たぶんそうでしょう。その根拠としては、ミミズが食べて排出した土が、虫のフンの様に小さな粒形をしていることから想像できます。ところで、作物の成長に理想的な土は「団粒構造」と呼ばれます。つまり、土が粒状になっている結果、土の粒の中には水分を保持し、一方では粒と粒の間の多くの隙間によって、根に空気(窒素です)を送る構造となっているのです。このミミズのフンは、フンですから当然有機物も豊富で、実は作物にとっての理想的な土壌となっているわけです。

さてここで提案するミミズ機械は、小さな電力でゆっくり動く、いわばコンクリートミキサーの様なものです。その中には土と一緒に、有機分を多く含み、土を団粒構造とする様な、自然物から作った「液肥」を少しずつ入れ、反対側からは粒状に固まった土を少しずつ排出します。どうせなら遊び心も加えて、機械の形も細長いミミズの様な形にしておきましょう。電力は、小さな太陽光発電パネルで十分賄えます。晴れた日に動いてくれさえすれば良いからです。水が豊富な地域なら、ぜひ水車で駆動しましょう。

これに使う液肥としては、例えば人間や家畜の糞尿を、空気を吹き込みながら長い時間をかけて好気発酵させ、匂いも殆ど無くなったものの上澄み液が最適でしょう。昔の記憶ですが、畑の中に埋め込まれたツボ(野ツボ)の中に溜まっていた「液体」の上澄みは、結構澄んでいたように思い返しています。

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2010年12月 8日 (水)

1244 環ビジ9(ソーラーポンド)

この夏の様に、「でら暑い」季節を経験すると、そのうんざりするほどの熱をどこかに貯めておき、寒い冬に暖房用などに使えたら…、と誰しも思った筈です。前の石油ショックの時に、実はこれが真面目に検討されていた事は、多くの人が知らないかあるいは忘れてしまったのかも知れません。そのころから、環境人間の素養が少しはあった?投稿者は、しっかりチェックしていました。それは「ソーラーポンド」と名付けられた「池」の提案です。この池には、望ましくは「暖まると比重が大きくなる液体」を満たしておきます。この池が、夏場の太陽光で暖められると、暖かい(熱くて重い)液体は、池の底の方にどんどん溜まります。しかし、表面付近は冷たくて軽い液のままなので、それが熱い液体の「蓋」になるのです。つまり、夏場の暑さによる熱が池の底に蓄熱された事になります。池の底には、熱交換用のパイプを巡らせておけば、冬場に池の底から熱を取り出す事が可能となります。池の表面にはゴミ除けのフィルム程度は浮かべておく必要はありそうです。

上の例は「1液」システムですが、残念ながら有害性が無くて、この目的にかなう液体は、投稿者の知る限り、現在のところ存在しません。次善の策は、軽い蓋液体とそれと混じらない重い蓄熱液体との「2液」システムです。こちらの方が、安全で安く上がるかも知れません。中間層には、透明で、しかしそれなりの断熱性を持つフィルム材を挟んでおく必要があるかも知れません。濃い塩水も重い液体の有力候補です。

しかし、考えてみれば、この逆パターンも可能な訳で、冬の冷気を蓄えておく「池」も考えられるはずです。水の場合は、しかし4℃の時の比重が最も重たいので、せっかく氷点下まで下がっても凍ってしまうとプカプカと浮かんでしまいます。この点を何とか解決すれば、一年中使える「池」が作れるかもしれません。

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2010年12月 6日 (月)

1243 環ビジ8(下水ガス発電)

パソコンの動作が安定していると、精神衛生にも良いような気がします。何しろ、先代のデスクトップはいつブラックアウトするか予想ができなかったのですから…。さながら時限爆弾を抱えながら仕事をするような状況だったわけです。

さて、新ビジネスの提案も段々加速してきました。今回は下水の話です。下水処理場からは、多量の汚泥(活性汚泥)が排出されます。現状は、それを脱水して燃やすしか処理方法が無いのでしょうが、この汚泥にはまだ多くの有機物が含まれているはずです。それらの有機物をさらに嫌気環境で分解させる過程で、メタン菌はメタンをしっかり吐き出す事でしょう。排出されたメタンガスは、品質は低い(カロリーが低い)のですが、立派な燃料なのです。単独では燃えにくくても、少量の石油燃料やガスと混合させて燃やせば、それなりの規模の発電も可能となります。できた電力は、下水処理場の自家電力程度にしかならないでしょうが、火力発電所から電力を送ってもらう場合に比べれば、一定レベルでの電力の地産地消も可能となるでしょう。ところでメタンは、そのまま空中に飛散させると、強力な温室効果ガスとして働きます。

消化メタンの利用で注意を要するのは、メタン発酵で発生させたガス(消化ガス)には、それが結晶するとエンジンを汚してしまう「シロキサン(ケイ素を含む化合物で硬いので排気弁の汚れや摩耗の原因となる)」などの成分も含まれますので、なるべく頑丈で、低速回転で、汚れにも強い、旧型のエンジンの方がこの目的には適しているという点くらいです。具体例でいえば、その昔川船(ポンポン船)などで使われていた「焼玉エンジン(グローエンジン)」がこの用途には理想的です。ちなみに、ガスエンジンといえども、特別なエンジンではなく、普通のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを簡単に転用できます。

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2010年12月 4日 (土)

1242 環ビジ7(雪室トンネル)

パソコンの不調がDルに送り返しても結局治らないので、業を煮やして、大根を買うように新しいデスクトップを購入しました。最低限の構成ですが、事務用としては十分です。半日かけて再セットアップも終わってやれやれです。Dルはこりごりです。

さて環境ビジネスの続きです。投稿者が生まれた日本海側の雪国では、農家は本格的な冬が到来する前に、庭先に藁束を組み合わせた三角形のトンネルを作っておき、積雪が始まると、秋に収穫したイモや野菜をその雪室に保存しておきました。同じ雪国でも、さすがに北海道でもない限り雪室の中までは凍結しませんので、生野菜は0℃より僅かに高い温度、湿度もほぼ100%に近い状態で(野菜保管の理想的条件です)保存できます。雪室の良い点は、エネルギーを全く使わない保存方法であるばかりではなく、実は保存した野菜の品質も良くなることです。つまり、野菜であれば熟成し甘くなって(糖やアミノ酸が多くなって)味も良くなる事なのです。

さて、これをどの様にビジネスにするかですが、雪がしっかり降る地域の適当な丘を選んで、そこにU字型の水平トンネルを掘ります。地下鉄や道路用の様な巨大なモグラ機械は不要で、人が立って歩ければOKなので、下水工事に使われる様な、小径のもので十分でしょう。内部に、簡単なベルトコンベア(理想的にはコロコンです)と保存棚を設けておけば準備完了です。そこに、秋口に採れ過ぎた野菜を雪とともに放り込んでおけば、真冬や春先の野菜の「端境期」に、美味しい野菜を高値で出荷する事ができるでしょう。ワインや酒が作られている地域では、そこはワイン蔵や酒蔵としても理想のスペースになるはずです。投資額はやや大きいですが、たまにしか車の通らない高規格の農道を作るムダに比べれば、ホンのささやかな投資ですし、農協さんは多分今でもお金持ちでしょうから、トンネルの1本や2本掘るのは朝飯前の筈です。廃線となった鉄道トンネルや道路トンネルの再活用も、もちろん「あり」です。

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2010年12月 2日 (木)

1241 環ビジ6(ダム再生ロボット)

少し大きな枠組みのビジネスです。既存のダムは、実は年々流れ込む土砂の堆積で、新しく造っても数十年の寿命しか与えられていません。黒部ダムなどでは、定期的な排砂放水を行ってはいる様ですが、殆どのダムでは成り行き任せです。提案の製品は、発電所の電力を使ってダムの底を這いずり回る「有線の潜水ロボット」です。ロボットは、電線のほかにホースも引きずっており、吸い込んだ土砂を、ダムの下流に少しずつ流します。

黒部ダムでも、一時的な大量の排砂は、川や海の濁りを引き起こし、漁業などへの影響が懸念されてもいます。しかし、毎日24時間続ける、規模の小さな排砂は、実はダムを造る前の川の流れと何も変わらない筈なのです。その結果、昔の様に砂が下流の川を浅くし、結果として砂浜も回復するでしょうが、洪水から下流を守るためには、昔のように川砂を採取する産業も復活するでしょう。問題は、川砂は小型の船でボチボチ採取されますので、地元の需要を満足する程度しか採れない事なのですが、それが(川の)供給量しか使えないという環ビジのリミットであると割り切るしかないでしょう

蛇足ながら、主に海砂を使った今のコンクリートは、塩分による鉄筋の腐食のため(鉄は錆びると大きく膨張し、コンクリートを割ってしまうので)寿命が短い事が問題ですが、昔のように川砂を使ったコンクリートの寿命は非常に長いものとなるでしょう。実のところ、川砂を使ってうまく作られたコンクリートは、100年以上に亘って、強度が少しずつ向上することが分かっています。小樽では、今でも明治期に作られたコンクリートサンプルを毎年破壊して、強度変化を確認する試験が細々とですが行われているようです。

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