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2011年5月 1日 (日)

1365 環ビジ66(水乳化燃料)

石油燃料に水を混ぜて燃やすと、何となく燃焼温度が下がって例えばボイラの効率が低下してしまいそうな気がしますが、事実はそうではありません。確かに、水の蒸発潜熱により僅かに燃焼ガス温度は下がりますが、例えば蒸気を1000℃で供給する訳ではないので、燃焼ガス温度の低下は無視できます。一方、液体燃料は霧にしなければ、空気と適正に混合してくれないので、バーナーや車ではキャブレータ(やインジェクションバルブ)により細かい霧状にしてから燃やします。それでも、細かく見ると霧はあくまで液滴でその状態で燃焼できるわけではなく、その液滴がガス化して、初めて空気と混じりあい、完全燃焼できる事になります。

水混入が効果的なのは、燃料中に微細に分散された少量の水が燃焼ガスの輻射熱(放射熱)で爆発的に蒸発し、燃料の液滴をさらに細かく分断するからだと言われています。言われていると書いたのは、このような微視的な現象は、必ずしも直接観察できる訳ではないので、間接的事実から推測しているからです。いずれにしても、水を適切に混入させた燃料を燃やした場合、空燃比を下げる事ができ、NOxも低下し、良い事ばかりです。

単純に、乳化剤(界面活性剤)と数%の水を混ぜて、乳白色の燃料を作る考え方もありますが、投稿者は、燃焼させる直前に超音波等で「物理的に乳化」させるシステムを推奨しています。界面活性剤そのものがあまり体に良いとは思えないし、その成分が燃焼ガス中に出て大気に拡散した場合も同様だからです。

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コメント

これは、私が「2st絶滅が残念人間」だからなのですが、効率化を追求した結果、HONDAはレースにて、2st使用最後の2、3年に“チャンバー内に水を霧化させて吹き付ける”と言う技術を開発致しました。
これは膨張室内の温度を下げることが主たる目的なのですが、まだまだ2ストロークに『改善の可能性』を残しながら無くなってしまったのが残念です・・・・・・・・

投稿: ぞぉー | 2011年5月 5日 (木) 21時29分

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