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2011年5月 2日 (月)

1366 モノ足りない 

物足りないはどちらかと言えばネガティブな言葉と受け取られますが、ここで言うモノが足りない「モノ足りない」は、モノがやや不足した状態を指すポジティブな言葉として定義しておきます。モノが足りないと、実はヒトはそこから知恵を使い工夫を始める存在だからです。ヒトが火を使い始めて以降長い間、火は薪炭で起こしていましたが、人口が増えたり、薪炭を採りつくして不足したりした時に、燃える石(石炭)や燃える水(石油)を見つけ出して利用する様になったのでしょう。さて、震災地では、モノが足りません。もちろん支援が届いている間は、モノによっては余ったりする状態も起こります。そうではなくて、日常生活に戻った時に、地元にあるどの様な資源を使って、どのようなモノを供給する産業を起こすか、という問いに、実はまだ誰も答えていないと思うのです。安い人件費を求めて進出した企業が、震災地から逃げ出した後に、一体何を生業にして生活を続けていくのか、という問いです。

エネルギーに関してだけでも、またぞろ電気・石油に頼る生活に戻るのか、或いは岩手県の葛巻町の様に、風力やバイオマスエネルギーに強力にシフトするのか、早い時期の決断が必要です。それは、国のリーダーが「脱原発」を標榜するだけで、この舵切りは容易に行われ、加速できるでしょう。とにかく、30年を超えるような古い原発から徐々に止めていけば、自動的にエネルギーの「モノ足りない」状態が作られ、それをバックアップする知恵が生まれ、自然エネルギーの利用も増えるはずなのです。もちろん、化石エネルギーにはタップリと炭素税をかけて抑制します。相対的に、東北地方に豊富に賦存する、バイオマス(木材)の価値は上がり、新しい産業も生まれるはずなのです。

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