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2011年5月 6日 (金)

1368 環ビジ67(注文生産システム)

注文生産システムは、何も新しい考え方ではありません。というよりは、むしろこれこそが、昔ながらの無駄の無い合理的な経済活動の基本だと思うのです。例えば、昔のテイラー(洋服の仕立て屋)や鍛冶屋、桶屋など何々屋と呼ばれてきた商売は、実はほとんどすべてが注文生産システムで営まれていました。例えば、お菓子屋もそうで、店先の売れ具合を見ながら、奥にある作業場では、追加の仕込みを行うか、今日は売切れたら店じまいをするか、決めていたわけです。祭りがあれば、朝暗いうちから起き出して仕込み、そうでない日はソコソコに仕込む量を決めていた事でしょう。

しかし、何時の頃からか(たぶん高度成長以降)見込生産が横行し始めました。その最たる例が、あのAK福事件でしょうか。工場と販売を完全に分離した結果、工場では販売店の状況が見えないために、売れ残りが出るほど作ってしまい、「間違った勿体ない精神」により、売れ残りをリサイクルしてしまった訳です。

もし、AK福が1箱売れるたびに、工場にその情報が入る仕掛けがあれば、売れただけ作るという、合理的なシステムが作れるはずなのです。道具は揃っています。POSシステムです。商品には固有のバーコードが付いていますので、これをスキャナーでなぞると、店のコンピュータには売れ行き情報はインプットされます。しかし、その情報は一日の終わりに集計されて、翌日の生産計画には反映されるかもしれませんが、実は情報が欲しいのは、その日に販売店に出荷できる最終の時間と、それから逆算したその日の最終仕込みの時間までに仕込む量なのです。人の動きかが活発で、何時もよりさばけている日は、最終仕込みの量が増えるでしょうし、そうでない日は仕込み量を抑制すれば、売れ残って廃棄される量も最小限で済むからです。というより、むしろ売切れる日が多い方が、その商品の価値は相対的には高まるはずなのです。人は、手に入らないモノを欲しがるわがままな存在でもあるからです。

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