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2011年5月 7日 (土)

1369 資源・エネルギーの壁

ラジオから流れてきた言葉が耳に残りました。「資源・エネルギーの壁」という言葉です。この言葉の投稿者なりの解釈ですが、これまではボヤケていたものが、この震災でアウトラインが明確になってきたような気がします。まず資源に関しては、震災前でも既に、レアアースを中心にその資源偏在と需要の急速な伸びが主な理由で、ショーテージと価格上昇が問題になり始めていました。

一方、エネルギーに関しては、輸送用としての石油需要の急増を、原子力が何とかカバーして発電分の燃料から船やトラック燃料に回していた状況だったのですが、フクシマ以降激変してしまいました。原子力が当てに出来なくなれば、石油は相対的に電力向けに回される割合が多くなり、輸送用との綱引きで、需給はひっ迫するはずなのです。中間期であるこの春先は、まだそれが顕在化していませんが、夏場を迎えて電力不足と石油価格上昇のダブルパンチが懸念されるところです。

資源やエネルギーの壁を打ち砕く妙案はたぶんありませんが、何とか回避する知恵はありそうです。それは、省資源設計と省エネルギー製造という2本の柱を打ち立てる事です。もちろん以前に紹介したドイツのP.I.U.Sの様に、5本も柱があれば理想的ですが、取り敢えず2本で辛抱しましょう。まず前者ですが、この視点は、実はこれまでの設計者には欠けていました。というより、20世紀後半の豊富で安い資源供給の陰で、忘れ去られてきた視点だとも言えます。それを見直して、もし今の半分の資源で、同じ機能を実現できる製品が開発できたなら、その企業の将来は非常に明るいものになる筈です。後者についても、製造に掛かるエネルギーは立派なコストですから、これをやはり半分程度に下げる努力を重ねないと、今後のエネルギー不足社会を泳いではいけないでしょう。省エネだけでは、たぶん3割削減が限界となるでしょうが、それを打ち破るのはエネルギーのチューニングだと言えます。(続く)

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