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2011年5月 8日 (日)

1370 環ビジ68(エネルギーチューン)

1369に書いた「エネルギーチューン」という言葉ですが、これは「省エネ」の次に注目される言葉になるだろうことを、投稿者は疑いません。というより、ぜひこの言葉を流行らせようと目論んでいます。省エネは、いわばケチケチ作戦です。使っていない電灯を、片っ端からパチパチ消して歩くような行動だと言えます。これでも、結構な省エネにはつながるでしょうが、とてもとても半分にするまでにはいかないでしょう。

エネルギーチューンは、これを打ち破る考え方です。基本的に、全ての設備や機械は、一定の余裕率を含んで設計されています。構造物の強度計算では、これを安全率と呼んだりもしていますが、実はエネルギー的にも、かなりの余裕を持たせているはずなのです。例えば、3台のエアコンを使っているスペースがあるとしましょう。もちろん、真夏か真冬でも無い限り、これらの機械はフル稼働している訳ではありません。フル稼働しているように見える真夏でも、3台目のエアコンは、発停を繰り返して「コントロール」しているはずなのです。

エアコンやエアコンプレッサーなど、気体の圧縮を伴う機械では、実際には圧縮を行っていない「アンロード状態」でも、実は50%程度の負荷がモーターには掛かっています。もし3台目のコンプレッサーにインバータが組み込まれていると、この機械はオンオフ制御ではなく、容量コントロールで制御する事が可能になります。10%の部分負荷で十分な時は、モーターにも10%の馬力で回って貰いたいのです。その結果、インバータが無い場合、アンロード状態でも50%の負荷で回っていた3台目の機械では、例えば40%の省エネが達成可能となる訳です。同じく、複数台回している冷却水ポンプや曝気ブロアなども、常に最適な量に調整する事により、大幅な省エネが見えてきます。理想的には、通常の省エネ行動に加えれば、合算で50%の省エネも決して絵空事ではなくなります。とは言いながら、エネルギーチューンのためには、そのシステムを「熟知」していることも求められるのも事実です。その意味で、多くのオペレータは、その設備の中身をろくに知らずに使っているのだ、とも言えます。

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