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2011年5月23日 (月)

1385 矛盾の噴出

21世紀を境に、技術屋から環境屋への脱皮を図った投稿者ですが、2001年のあの9.11事件以降、あまりにも事態の流れが速すぎ、目が回りそうな感覚にとらわれっ放しです。高度成長と経済的繁栄という蓋が外れ、あらゆる矛盾が噴出してきた様な感じもします。

あらゆるシステムは、それが人間の作ったものである限り、完ぺきなものは存在しないはずです、何故なら、全てのシステムはそれを作って、使う事によって便益を得る側から設計され、運用されているからです。その恩恵に与らない側から見ると、そのシステムは矛盾だらけで、時には憎むべき存在にも映る訳です。原子力は、それ自体が熱エネルギーを生み出す源であるというメリットと裏腹に、それが内在する目に見えない放射能が人を傷つける存在である矛盾を抱えています。圧力容器や格納容器は、その矛盾を覆い隠すシェルターだった訳ですが、それが破壊されたとき、その矛盾が如何に邪悪なものだったかを思い知らされたのでした。

さて、振り返って経済システムなど、今の社会システムを眺めるとどうでしょうか。今のシステムは、経済が右肩上がりの時は、大方の矛盾は無視できるか、十分に小さなものだったかも知れません。しかし、その拡大路線に壁が見えたとき、同時にこのシステムの矛盾も拡大し始めたようにも見えます。成長を伴わない今の経済システムは、悪性のインフレに悩まされ、税収が伸びない結果、国の借金は増え続け、天文学的数字まで膨らみました。

巨大な矛盾を抑え込むには、どう考えてもそれを抑え込む国や企業や個々人の手におえる程度のサイズまで切り分けるしかないと思うのです。もしたった100kwの出力の原発が作れたとして、それが間違って暴走したとしても、たぶん避難地域の半径は1-2㎞で済むと思えるのです。100kwというその1000万倍の規模の事故を前にして、人間は全く無力に見えます。私たちは時間の経過の中で、核物質が自然崩壊して弱まり、凶悪な矛先を収めるのをひたすら待つしかないのは、悲しい事ですが事実でもあります。

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