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2011年5月24日 (火)

1386 環ビジ74(圧縮木材)

木材は間違いなくすぐれた環境材料ですが、水を吸って虫食いが起こったり腐朽したりする事や、反りや割れが発生するなどの欠点も多く抱えていて、建築材料ではあっても「工業材料」とは認識されていません。これらの欠点をほぼ全てカバーするのが、「圧縮木材」です。この技術は野球のバットや一部の家具などには、強度アップや傷がつきにくくできるなどの目的で適用されてはいますが、なんせ、内部に加圧機構を持つ設備(圧力釜=オートクレーブ)が非常に高価であるのと、材料を200℃弱の蒸気で蒸して1-2時間加圧し続ける必要があるので、サイクルタイムも長く、処理には大きなコストが掛かります。素材そのものは山に豊富に眠っていて安いとしても結果としては、今は気楽に使えない材料だと言えます。圧縮木材は、極限まで圧縮する事が出来れば、比重で1.6程度、強度はアルミ並みに上がる事が確認されています。

最大の欠点(コストが高い!)をブレークするには、技術開発が必須です。もちろん、何か特別な原理やプロセス特許の開発が必要なのではなく、これまである技術や装置などの転用アイデアやいくつかの工夫の組み合わせが必要なだけだと思うのです。木材を加熱するのに水蒸気しか考えられないのか、圧縮形状を固定するのに本当に2時間必要なのか、数分で処理が終わる温度サイクルは考えられないのか、等のいくつかの壁をブレークしてコストを下げれば、今は山に放置されたまま眠っている木材の価値も、グンと増すと思うのです。そうなると、日本は突然「資源大国」に変身する事も夢ではありません。

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