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2011年5月26日 (木)

1388 新しい経済学

壁に突き当たっていると再々書いている、現在の社会システムや経済学ですが、これもたぶん何度か書いたその本質部分ですが、それは「量的拡大が全ての前提になっている」という点にあると考えています。ですから、短い期間であっても縮小局面では、やれ円高不況だ、リーマンショックだ、デフレ不況だ、などなど対処方法が分からず大騒ぎになる訳です。

ここで提案する新しい経済学(学と呼ぶほど大げさなものではないのですが)は、そのそもそもの大前提を変えます。つまり、将来のある時期の経済規模を縮小均衡させるレベルを、過去のある時期に経験したレベルを想定して、一定幅に固定します。全ての社会活動や経済活動は、それを前提に展開されますので、滅茶苦茶な投資や前提を無視した拡大は必ず破たんする事を意味します。何やらかつての赤い国の計画経済の様にも見えますが、決してそうではありません。これは、国民の大多数の意志の表明でもありますから、あくまで「自律的」に達成されるべき目標なのです。

実は、エネルギーに関しては、既に多くの提言が行われてきました。例えば、ファクター4やファクター10と呼ばれる「環境効率」があります。これは、資源・エネルギー効率を今の4倍や10倍にしなければ、持続可能性は破たんするとの指摘です。

しかし、今の1/10のエネルギーで走る車が開発されたとして、それで可能性が担保される訳ではありません。資源の塊である車の重量も1/10にしなければならないからです。それは、今車に乗っている人全てが、S-パーカブの様な100㎏に満たない車重の車(バイク?)に乗って移動しなければならない事を意味しますし、日夜高速道路を疾走するトラックで運ばれる貨物量も1/10にしなければならない事を意味します。つまり、エネルギー消費規模を1/10にすることは、経済の規模も1/10かそれに近い規模になることを意味するのです。雇用や経済に関しては、例えばIT産業やサービス業を拡大すれば良いなどとして、古い経済学にしがみ付こうとする輩もおりますが、「スマホ」ではお腹の足しにはなりませんし、レストランが裏庭で野菜や穀物を生産している訳ではありません。まずは、「足るを知る」ことから始め、何が「足るレベル」であるかの真剣な議論が必要です。

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