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2011年5月29日 (日)

1391 環ビジ75(輻射制御技術)

最近しみじみ思う事がもう一つあります。それは、今後先細る石油エネルギーや、気まぐれで量も限られる再生可能エネルギーを賢く使うためには、私たちは「輻射」を制御する技術を磨かなければならないという事です。輻射は、基本的には電磁波の「流れ」ですが、これは熱の原因にもなり、赤外線や可視光にもなり、X線や電波にもなり、ガンマ線など放射線の一部でもある訳で、この世で起こる種々の現象の根源の一つと考えても良いでしょう。

しかしながら、これを制御するのは非常に骨の折れる事は、少し考えれば分かります。これ(電磁波の輻射)を上手く止める技術は殆ど開発されていないからです。それが可能なら、その技術を使って防護服を作れば、原発事故現場の強い放射線もほとんど問題にならないはずです。今使われている防護服は、ビニール合羽とあまり変わらないもので、放射性物質(チリ)が、自分が着ている服や肌に付着するのを避ける程度の機能しかないと想像しています。

脱線しましたが、さて輻射コントロールです。可視光の範囲であれば、鏡やレンズが有効である事はすぐ分かります。しかし、目には見えない紫外線や赤外線ではどうでしょう。それをある程度であれば遮るには比較的容易です。その電磁波の波長より細かい網を作ってやれば、ほとんどシャットアウトできます、電子レンジのガラスは伊達に網目が入っている訳ではないのです。遮熱フィルムも、しっかりした銘柄では、金属スパッタなどで、数ミクロンの細かい網目を作っているはずです。

しかし、根本的な問題として電磁波の持つエネルギーを直接的に貯蔵したり、高い効率で反射したりする技術はまだまだ頼りない状況だと言えます。それが高度に洗練されれば、例えば数日間熱湯のまま保温できるポットができるでしょうし、真夏の強い太陽熱を、季節を超えて寒い冬まで貯めてもおけるでしょう。これこそが地球を救う技術だと言えるでしょう。何故なら、(石油ではなく)砂漠の灼熱を寒い北国まで運ぶことが出来る様にもなるからです。

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