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2011年5月30日 (月)

1392 環ビジ76(保暖フィルム)

夏場を前に、酷暑を省エネで乗り切るため、ガラスに貼る遮熱フィルムがブームです。しかし、投稿者の頭の中は既に冬に飛んでいます。少し違った特性は求められますが、遮熱フィルムは基本的には冬場の暖房時にも有効なはずなのです。適切に製造されたフィルム(という事は、世の中にはまがい物も多いという事を意味しますが)は、例えば微細な「銀のスパッタ」を付けたフィルムなのですが、これはそのスパッタの大きさや密度により、特定波長以上の電磁波(赤外線)をブロックします。

しかしながら、太陽光含まれる赤外線と室内暖房によって発生する赤外線は、波長がだいぶ異なるのです。室内暖房だけに特性を合わせたフィルムは、夏場には実はあまり効果は期待できませんが、上手くスパッタの設計をすれば、両方にそれなりの効果を発揮するフィルムの製造は可能なのです。具体的には、室内から逃げる長い波長の赤外線と太陽から来る短い波長の赤外線を、それぞれ違った大きさのスパッタでブロックするため、二種類のスパッタをハイブリッドするなどの方法が考えられます。しっかりと設計されたフィルムは、冷暖房負荷を10%以上は削減できるはずです。加えて、いわゆる体感温度で言えば、気温以上に冷暖房効果を高めるので、冷暖房はさらにもう一段弱めても良いので、省エネ効果はさらに大きくできます。夏冬ともにしっかりした効果が発揮できれば、例えば㎡当り10,000円のフィルムの施工は必ずしも高くはないでしょう。そんな理想の性能を持つ銘柄は、今のところどのメーカーでも作ってくれていません。

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