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2011年8月 2日 (火)

1452 絶対湿度

通常、「湿度」の指標は相対湿度(RH)で表示されます。しかし、アフリカでの干ばつや、今回の豪雨のニュースを見るにつけ、この星の湿度の分布が様変わりしているのではないかとの疑問にとらわれます。その際、大気全体が含む事が出来る水蒸気の絶対値が知りたくなります。空気中の水蒸気は、過冷却状態にある時は、核になるものさえあれば、急激に雨粒となって落下します。核になるものには実は事欠きません。火山の噴火から出る粉じんやガス(ミスト)、台風で巻き上げられた塩分などのミスト、隣の大国が大量に吐き出している石炭発電所からの粉じんなどなど。それが偏西風に乗ってこの国の上に流れてきて、タップリと含まれた水蒸気を凝縮させて降らせます。

水蒸気は、以前より水温の上がった海表面よりタップリ補給されます。これは、短期的にはラニーニャ現象による東南アジアの太平洋上の海表面温度の上昇によって加速もされますが、一方では、アジアで凝縮して降雨し、相対的に乾燥した大気は、アフリカでは雨を降らせるほどの湿度を持っていませんので、地球を半周して彼の地では旱魃を引き起こすのではないかと推測しています。

一方で、もう一つの要素として、夏場の北極海の浮氷の減少が挙げられます。浮氷が減少すると、太陽光の反射率(アルベド)が低下し、結果として太陽光がより多く吸収され北極海の海水温=気温が上がります。当然の事ながら気温が上がると、極地方に溜まる空気(北極気団)が弱まるため、夏場に湿った空気(モンスーン)が、より北の地域にまで上がってくる事になります。北極気団が弱まると、その縁を回るジェット気流も弱まりますので、それは例えば台風の迷走を引き起こすでしょう。つまり、地球の大気は一つにつながっており、ある地域の気候異変は、巡り巡って地球の反対側や、極地方にまで、大きな影響を及ぼすと言えます。

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