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2011年8月 5日 (金)

1455 非インフラ

大手の重工、重電機メーカーの提携が昨日のニュースに踊っていました。これからの成長分野である、再生可能エネルギーやエネルギーインフラ事業に共同して当たるのだとか。しかし、ちょっと待ったです。前半の再生可能エネルギーの利用拡大には反対はしません。問題は、「エネルギーインフラ」という言葉です。この中心には、いわゆるスマートグリッドやスマートシティと呼ばれる、高度にコントロールされた、エネルギー供給・消費インフラが意識されている事でしょう。一方で、インフラという言葉は、あまりにも安易に使われ過ぎているとも思うのです。

インフラは、そのコミュニティに適用される基盤技術ですから、その成員は。好むと好まざるとにかかわらず、それに依存せざるを得ません。スマートシティやスマートグリッドなどという「インフラ」は、やはり集中化された「電力」というエネルギーに依存している事には変わりありません。もちろん、停電すれば充電器につながれたEVのバッテリーから、自動的に家庭の配電盤に電気が供給され、1日か2日程度は電気のある生活が続けられるのでしょう。しかし、これとて発電所というインフラにべったりと依存したシステムである訳です。

そうではなくて、エネルギーにはある程度のストックがなければならないと思うのです。ストックとは必ずしも電気に対するバッテリーという意味ではなく、薪や炭などのバイオマスや太陽熱で温めた温水やフライホイールやアキュムレータなどへの運動エネルギーの蓄積など多様な蓄積の組み合わせを意味します。それらの組合せは、地域の事情などに応じて、特徴的なものでなければなりません。天候の変化や季節変動、夜昼などデマンドの変化による対応は、機械が自動的に行うのではなく、人間が少し先を予測しながら適当に行う訳です。人間のカンによる「適当」は、下手な自動制御システムよりはよっぽど優秀で、融通も利くはずなのです。インフラは設備や自動制御に100%依存し、一方で非インフラは、大きな部分を「人」に依存するところが最大の違いです。

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