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2011年8月 9日 (火)

1459 森に帰る

ヒトは森を出て、近くの草原に進出した「サルのなれの果て」だと言う説を信じています。森には、色んな生き物が溢れています。木や草やキノコなどの植物、それを住み処やエサとする昆虫や微生物、その昆虫などを捕食する小動物、その小動物を狙う大型の爬虫類や哺乳動物や猛禽類など。見事な食物連鎖が完成していて、しかもその連鎖は「人間が壊さない限り」は、ほぼ永遠に続くサイクルでもあります。

森から離れすぎて、都市で暮らすようになった私たちは、もう一度森に入って、何かを感じてみなければならないでしょう。都市には人間が作った構造物以外何もありません。公園の樹木ですら、昔からその土地に根付いた樹種ではなく、見栄えを考えてどこかの樹木業者から買った、よそ者の植物で構成されています。その根土には、よその土地の生き物の卵や幼虫も付着していて、九州にしか居なかった南の昆虫、例えばクマゼミなどが、首都圏や北の都市の公園でも大合唱をしている訳です。

先ずは森に分け入って、森の声、鳥の鳴き声や昆虫の羽音に耳を傾け、森の匂いを嗅ぎ、植物に触れてそれらの本質をしみじみ眺めてみたいものです。それらがどの様にしてそのニッチを確保しながら、悠久の年月を生き抜いてきたのかを考えてみるのです。先日も、山に登るつもりで、南アルプスの真ん中辺りまで出かけたのですが、沢沿いの登山道を3時間ばかり沢を遡ったところ道が突然消えていました。腰までつかって対岸に渉る事も出来たのですが、結構流れが速かったので、安全を考え諦めて引き返しました。しかし、たっぷりと森の空気を吸ったことにより、えも言われぬ幸福感に包まれました。いずれにしても森には、不思議な力が宿っているようです。

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