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2011年8月11日 (木)

1461 信用収縮

最近の超円高(欧米通貨の下落)にしても、それを承けての株価暴落にしても、何らかの調整局面だとはみています。その何かとは、一つは通貨に対する信用力の調整ではないかと思うのです。紙に印刷しただけの通貨は、それを発行し、流通させている国や国の連合体への信用力によってのみその「価値が保証」されています。しかし、それらの国々が最早それほど信頼できなくなった時、お金持ちは通貨やそれが形を変えた債権などから逃げ出し、現物に向かう事でしょう。事実「金」の価格は上昇の一途をたどっていますし、穀物や石油の先物価格に関しても事情は同じでしょう。

これは、実のところ「モノの価値の再評価」としての意味もあります。それは例えば、ペットボトルの水よりも安いガソリン価格、土壌の養分や化石水と呼ばれる地下水を絞りとって作付される安すぎる穀物価格、全世界の保有量が有史以降2倍程度にしか増えていない金の価格など、ダブついた通貨に比べ相対的に価値の低くなってしまったモノどもへの再評価局面だと言えなくもありません。

別の見方をすれば、いわゆる労働の代価の見直しという意味もあるのでしょう。お金持ちが、そのお金を「運用」して、利益を得る事は、もちろんこの時代は合法的に認められています。しかし、合法である事と、倫理上正しい事とは根本的な相違があります。ほぼ全ての法は、トラブルや悪意を防ぐための対策法に過ぎません。したがって、法文の多くは何々をしてはならない。何々を超えてはならないなどと、ネガティブな表現になっていると想像しています。法文では禁止されていないとはいえ、不労所得などは倫理的に言えば抑制されるべき行動でしょうし、一方でまっとうな労働こそが、より高く評価されるべき行動だと思っている投稿者は、この調整局面を。期待をもって眺めています。

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