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2011年8月12日 (金)

1462 後知恵

毎年この時期の1週間は、毎年原爆の悲劇を考えさせる時期になります。加えて、今年は多くの人に原発事故についても深く考えさせることにもなりました。原爆も原子力も、放射性物質(ウラン)の核分裂のパワーを利用する事において、本質的な違いはありません、前者は、小さな火薬の爆発によって、核物質を瞬間的に衝突させ、一瞬のうちに核の大爆発を引き起こすものですし、後者はそれを減速材や水によって、緩やかに持続させるものという違いがあるだけです。しかし、質量がエネルギーに変わると言うアインシュタインさんの式を見れば分かるように、エネルギーは光速の自乗に比例すると言うものですから、1秒間に30万㎞も走る光速の自乗も想像を超える桁数ですが、そのエネルギーもまた想像を超えるものだとしみじみ思います。

その想像を超える核力を内在した放射性物質を、敷地内の原子炉や冷却プールに何トンも抱え込んでいる原発の、底知れぬパワーを改めて想像すると、やはり身震いを禁じ得ません。今回の事故のメルトダウンで、圧力容器の底に穴が開き、核燃料が格納容器の底に落ちた辺りで止まっているとすれば、全く不幸中の幸いだったとしか言うしかありません。最悪の場合には、生の核物質が、大気中に躍り出し、猛威を振るう事態もあり得た訳です。そうなった場合には、広島や長崎の比ではない惨事になっていたかもしれません。それにしても、全ての電源を失っても、何とか水だけは切らさないシステムになっていれば、ここまでひどい事故にはならなかったとは言えるのでしょうが、いずれにしてもすべて後知恵でしかありません。

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