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2011年8月20日 (土)

1469 中央集中から地域分散へ

これも数回書いたような気もするテーマですが、次世代のデザインではやはり欠かせない視点です。戦後、全てのモノやシステムが一貫して極端な中央集中化の道を突き進んできた事を考えれば、何らかの見直しが必要なのは言うまでもありません。毎日ニュースになっている電力会社や電力会社の統合集約は言うに及ばず、教育システムから、行政、産業に至るまで、スポンジが水を吸い取る様に、東京を核とする大都市が吸い取ってしまったのでした。それは、あたかも大都市が標高の最も低いところにある湖に、周りから全ての水が流れ込むと言うイメージも連想させます。事実東京だけを考えても、日本全体の人口の10%を吸収してしまったのです。(最高時には11%を超えました)

水が流れ込むところには必ず淀みができ、オリが溜まります。流れが強い時には、どうにか上手く回っていた中央集中システムも、一旦流れが止まると、しかし淀みのオリも腐敗し始めます。それを閉塞感と言い換えても良いのですが、2000年代に入って、日本の人口統計が明らかに飽和状態を示し、次いで減少に転じた事もその閉塞感を増長したはずです。閉塞感を打ち破るには、結局は新たな流れを作り出すしかないのでしょう。そうであれば、何も新たな危険を冒す必要はないと思うのです。これまでの流れをゆっくりで良いので、逆流させれば、最低のリスクしか生じないはずです。つまりは、中央集中の流れを、地域分散に切り替えると言うことです。

とはいっても、手をこまねいていてもその流れが出来るわけでもありません。何らかの引水が必要となるでしょう。英語ではインセンティブとでも言うのでしょうが、税制も考えられるでしょうし、積極的には助成金も付けなければなりません、もちろんその原資は更なる集中へのペナルティ(罰金)から回してくる必要があります。政令都市の首長は真っ向から反対はするでしょうが、しかしこれはこの国の将来に向かっては避けて通れない道だとも思います。そうでなければ、都市の閉塞感の中で、国自身がドンドン深みに沈んでいくしかないからです。

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