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2011年8月21日 (日)

1470 ホメオスタシス

恒常性とも呼ばれる表題は、もちろん本来の意味での生物の活動に関わる代謝バランスという意味でも重要なKWですが、一方では環境の持続性という意味でこそ最重要だと思っています。右肩上がりの経済拡大(人口も同様に拡大)の時代において、最も酷く破壊された環境としては、森林の畑地化のための破壊、優良な畑地や里山の住宅地化、工業用地化、道路化があったと振り返っています。

環境=自然は、自律的な回復力を持っています。しかし、それは非常に緩慢な回復力なので、それを超える破壊に対しては、かなり無力です。例えば、森林は年率であれば1㎞以下程度であれば、気候変動に応じて移動が可能だと言われています。つまり、温暖化で砂漠化が進んでいる場合、1km/年程度で森林は後退し、灌木地に変化が可能だという事です。しかし、現実に起こっている温暖化(熱帯や温帯の北進)のスピードは、10/年にも達していると言う試算があり、このスピードには森林は全く追いつけないので、結果としては森林が淘汰され完全な砂漠化が北進していく事になります。

自然界のホメオスタシス確保のためには、とにもかくにも人間が自然に加える改変は、可能な限りゆっくりでなくてはいけません。先人は、自然に手を加える場合、全て人力で行っていましたから、ほとんどの場合、環境破壊や改変は、実のところ自然の回復力の範囲内にあったはずなのです。しかし、機械力や爆薬を使った大規模な土木工事や自然の改変は、その範囲を大きく逸脱する事になる訳です。

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