« 1477 この国の行く末 | トップページ | 1479 押し込み型生産 »

2011年8月31日 (水)

1478 作られた需要

何故モノがそれほど売れなくなったのかを考えてみると、実は結構単純なのでないかと思っています。素人経済学の域は出ませんが、需要には、大きくは3つの種類がありそうで、日々の基礎的な消費(食べ物や日用品)への需要、耐久消費財の新規需要、同じく耐久消費財の買い替え需要です。もちろん企業の設備投資、企業間取引など、幅広い定義があるのでしょうが、ここでは思いっきり単純化して考えます。

自分が生まれ育ち、歳を重ねてきた越し方を振り返ると、ある時期以降「需要の創出」などという言葉が飛び交っていたような気がします。つまり、新たな需要を作り出し、企業の売り上げを伸ばす、といった企業行動の事です。そのための企業の戦略は徹底していました、あらゆるメディア(マスコミからDMからチラシの折り込みまで)動員し、商品や製品を露出し宣伝しまくる作戦です。子供たちは好んでCMソングを口ずさみ、代表的な商品名が、その製品群の代名詞になったりもしました。特に徹底的だったのは、菓子や食品や飲料業界、車、薬品、化粧品、洗剤や電化製品業界などでしょうか。

しかし、これらは結局「作り出された需要」であったわけで、結果としての市場への押し込み生産であった訳です。人々は、過剰な食品を押し込まれた結果、食べ過ぎとなり肥満や生活習慣病と仲良くなり、一人1台の車を乗り回し、数多くの電化製品に取り囲まれながら、より多くの電力を要求し、それを満たす必要悪としての原発を乱立させてきた訳です。その絶頂は、いわゆるバブル期と呼ばれた「お祭り騒ぎ」の時代でしょう。この作られた需要に人々が気付き始めた昨今、LOHASや省エネやゴミ減らしといった市民レベルの行動が、結果としては国や行政も動かし始めたのが最近の状況ではないかとみています。ではこの先はどう考えれば良いのか。さらに続きます。

|

« 1477 この国の行く末 | トップページ | 1479 押し込み型生産 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1478 作られた需要:

« 1477 この国の行く末 | トップページ | 1479 押し込み型生産 »