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2011年10月11日 (火)

1510 20世紀型技術の退場

Mツダのロータリー車が無くなるようです。バインケル博士の偉大なる発明も、その燃費の悪さやメンテナンスの特殊性から、歴史から消えようとしています。しかし、考えてみるとこれは20世紀型技術が見舞われる共通の運命の様な気がします。多くの20世紀型技術に共通するのは、強力で、巨大で、物質やエネルギーを実感できる事の様な気がします。コンパクトながら、ローターが1回転するうちに2回も爆発するバインケルオットーサイクルは、現状のクランク2回転で1回しか爆発できないエンジンに比べれば、1/4のコンパクトさで同じ出力が出せるのですから、まさに画期的なエンジンだったのです。

原発にも同じような特徴が見受けられます。燃料やLNGを中東からタンカーで運んで、日夜ボイラで燃やさなければならない火力発電所に比べ、一度燃料をチャージすれば、数年間も水を沸騰させ続ける事が出来る原発は、パワフルで夢のエネルギー源でした。しかし、その素性はと辿れば、それはMンハッタン計画という名の悪魔のプロジェクトに至る訳です。核の分裂を利用した原子爆弾というパンドラの箱を開けるに際して、私たちは見かけ上は、水と減速材を使った緩慢な熱核反応として抑え込む事に成功したかに見えましたが、じつはそれは幻想だった事が、「また」照明された訳です。

これらの20世紀型技術が、時を同じくして否定的な立場に追い込まれたことは、決して偶然ではないかも知れません。それは、これらの技術のいずれもが、「環境の永続的保全」という価値観に照らして、否定的に見られる事になったという、時代背景で理解されるでしょう。さて次に歴史から消える技術は何になるでしょうか。時期の予測はさておけば、予測は結構簡単です。それは、20世紀に入ってから急速に拡大した技術に注目すれば良い訳です。それは車かも知れませんし、航空機かも知れません。それが、発明され、使用が急拡大した時代を、時系列に従って直線上にプロットすれば、退場する順番のある程度は予測できるはずなのです。古くから登場した、自転車や形を変えた帆船などは、どの様な時代になっても残ると断言できます。

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島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。

投稿: 低フリクションマルテンサイト(GIC結晶) | 2017年7月12日 (水) 04時49分

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