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2011年11月 2日 (水)

1532 ブータンシボリアゲハ

ブータンで幻のブータンシボリアゲハが「再発見」されたとか。アゲハに限らず、昆虫というか生物の多様な進化には、何時も感嘆させられます。僅かな距離しか離れておらず、物理的に見ればほとんど同じ様な環境で、何故こんなにも多様な生物種が進化でき得たのか。ほとんど、奇跡に近い偶然が重なったとしか思えません。もちろん、その偶然が重なるチャンスを演出したのは、気が遠くなるような時間の経過によるところが大なのでしょうが…。

さて、このアゲハは大人の手のひらほどもあるそうですが、ブータンの地理的に特異的な特徴は、とにかく高い標高にある事は明白です。元技術屋の単純な頭で考えれば、昆虫が同じ目方の胴体を、薄い空気の中で飛ばそうとすれば、当然の事ながらより大きな面積の翼が必要だと思い当ります。翼面積は大きくなっても、空気が薄いので、羽ばたく力まで大きくする必要はありません。他より少し大きな翼面積で生まれた個体が、食べ物のより多い、或いはより安全な高地に移動していった事は、たやすく想像できます。長い時間の中で、低地のアゲハが、徐々に高地に適応していったと仮定すれば、当然の帰結として巨大な翼面積の種がブータンで見つかっても不思議ではありません。

ヒマヤラの登山隊が、高地に適応したと思われるカラスの攻撃により、食料や装備を奪われたり、壊されたりする事件が続発しているとのニュースも流れますが、これらのカラスの翼も、高地に適応して面積が増加しているのかも知れず興味が尽きないところです。小さなニュースになったアゲハから、カラスにまで連想が飛ぶのは、たぶん考える(妄想する)暇がたっぷりあるからでしょうか。サラリーマンを早めに卒業して、儲からない自営業となり考える時間が増えた事に、実は感謝している今日この頃です。

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