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2011年11月17日 (木)

1547 経済成長モデルの限界

隣の大国であるC国の減速が顕著になってきた様です。20世紀型の経済成長モデルの限界については、1970年代に既に「ローマクラブ」が予測し、警鐘を鳴らしていたはずです。限界は、資源とりわけエネルギー(いわゆる化石エネルギーです)の枯渇と環境汚染の両面から議論され、いずれの見方においても早晩経済成長は減速し、やがて縮小過程に入るとの予言だったと記憶しています。数値モデルもあったと思いますので、予言と言うよりは予測と言うべきでしょうか。その意味では、今更ながらTPPだ、へったくれだと経済の拡大を議論している場合ではないとも思うのです。経済の縮小が避けられないとの前提に立てば、着陸すべき水準をあらかじめ予測した上で議論し、そこに向かって如何に滑らかにソフトランディングすべきかの知恵を集めるべき時期に至っているはずなのです。

C国の限界は、その国土の広さに、エネルギー供給面での対応が困難であると言う点でしょう。沿海地域は別にしても、数千キロの内陸部まで経済の原動力の前提となっている十分な量の石油や運ぶには土台無理があります。もし内陸部を切り捨てる方向に走れば、情報公開が進んでいる今、国民からのクレームが噴出する事でしょう。

そうではなくて、自国の資源やエネルギーを使いながら農業などの基本的な産業を守りつつ、先ずは持続的なレベル維持が実現可能な経済モデルをベースに据えなくてはならないでしょう。瞬間的には、ある程度の無理をして、経済の規模やレベルを上げ得たとしても、所詮資源とエネルギーと環境汚染によって、越えられない壁が行く手を塞ぐ訳ですから、今日明日の利益を求めるのは、やはり意味がありません。俯瞰的にいま置かれている状況を認識し、進むべき道を見据える必要があるでしょう。

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