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2011年11月20日 (日)

1550 環ビジ85(リサイクルビジネス)

消極的な意味においてですが、リサイクルビジネスは、環境ビジネスの一つの柱ではあります。では少し積極的意味ではどうあるべきかですが、それは「元々廃棄物の出にくい社会システム」という事になります。そうは言いながら、生産し生活を営む上で、何がしかの廃棄物の排出は避けられません。元々廃棄物の出にくい社会のためには、元々廃棄物の出にくい製品が必要です。そのためには、廃棄物の出にくい製品設計が必要になります。

その中ではリサイクルのし易さも、当然の考え方ですが、使用材料を可能な限り少なくして軽量化する、或いは廃棄の際の分解を容易にする、使用する材料の種類を減らす、などなど、数え上げれば廃棄物の出にくい設計は非常に難しい連立方程式を解く必要があるのです。その前に、そもそもこの製品は、社会に「絶対必要なのか」の問いにYESと明快に答え得る事が前提です。

歌舞伎には、リサイクルに向けた一つのヒントがあります。歌舞伎役者の真骨頂はなんといっても見得を切る瞬間でしょうが、そのほかに早変わりがあります。裏方が、着物の仕付け糸をたった1本引き抜くだけで、上に着た着物がハラリと落ちて、下の着物が現れます。同様に、ボルトかピンを数本取り外すと、製品がバラバラになって、部品の分別が容易になれば、クリーニングをして再使用する部品、消耗して交換する部品、鋳つぶして材料に戻す金属やプラスチックに分ける事もやりやすくなるでしょう。

このようなシステムは、結局のところメーカーは作りっ放し、リサイクルは廃棄物処理業者に任せっ放しと言う社会システムを変えない限りは実現できないかもしれません。最も容易な方法は、メーカーにリサイクルを義務付ける社会システムでしょう。自分が回収した製品をバラしてリサイクルをしなければならない立場に立てば、自然の行動として上に述べた環境に配慮した設計がグンと進む事は請け合います。

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