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2012年3月10日 (土)

1659 始めるのは簡単だが

物事を始めるのは、実は結構簡単です。始める前には十分な準備期間や助走期間も取れるでしょうし、資金もそれなりに準備して掛かれば、立ち上げに関わったスタッフの意気込さえあれば何とかなるものです。また、その維持も前年度の実績を下敷きにして転がせば、どうにか前には進むのでしょう。お上の組織や行政に関しても同じことで、毎年の予算や事業計画は、実績主義の上でしか転がっていきません。それを律する法律はといえば、ある時期の問題点を抑え込むために作られたものも、年月が経過すれば、悪法に陥る場合も多いでしょう。何故なら、殆ど全ての法律は「対策法」なので、状況が変われば対策も変わらなければならないからです。

結局、物事を始める時には、それを終わらせる仕組みも予め織り込んでおく必要があると思うのです。一度始めた事を、終了させるには、それが動いていた時に生まれた「ゴミ」を処理しなければなりません。例えば、ある工場を畳むには、その中にあった設備、在庫製品、仕掛品、原材料、廃棄物の置き場に溜まった産廃などをきれいに始末する必要があります。工場を解体すれば多量の建築廃材も出るでしょう。それらの処理にも、多大の労力とお金が掛かる一方、操業を止めた途端にお金は入らなくなりますので、工場を畳むための資金も貯めて置く必要があります。

しかし、そんな先まで考えて、工場を動かしている経営者も少ないでしょう。全く同じ事が、お国の事業にも言えそうです。ある時代の要請で始めた事業を、なかなか止める事が出来なくて、それが不要になった時にも、継続しているもののなんと多い事でしょう。それらのかなりの部分は、不要どころか、弊害になっている場合も多いのです。それを止める事が出来ない理由は、事業や予算措置を終息させる仕掛けが作られていないため、既得権を手に入れた輩にその権益を貪り続ける事が許されているからです。

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