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2012年3月11日 (日)

1660 無い袖

連日行われている国会論議が、点けっ放しのラジオから流れてきます。しかし、与野党の議論は全くと言って良い程噛みあっていません。その原因は、少子高齢化社会の背景の中で、膨大に積み上がった国の債務や右肩下がりの経済にある事は間違いないところです。人口が減少しているこの国には、昭和の様な明るい右肩上がりの時代はもう来ないと思い致すべき時なのですが、20世紀型の常識しか持ち合わせていない古い(または古い常識しか持っていない)政治家は、小手先の刺激策で景気が上向くと本気で信じているフシがあります。今後もし間違って景気が持ち上がるとしたら、それは他の国のバブルの尻馬に乗っての短い期間の回復しか期待できないはずなのです。

この国の市場は縮小を続けていますし、C国などが息切れを始めれば、車産業をはじめとする輸出産業も元気が無くなるでしょう。税収は減り続け、国の借金は雪だるまの様に増え続けるしかなくなります。もう振るべき袖は無くなっている事に、特に政治家諸氏にはよくよく考えてもらう必要があるでしょう。いくら票を集められる格好の良い政策を打ち上げても、裏付けとなる財政(お金の入った袖)はついてこないのです。

そうではなくて、現状をしっかりと認識した上で、今後この国が進むべき道筋を描いて見せなければ、政治にそっぽを向く国民の割合は、更に増加し続ける事に、「彼ら」は早く気が付くべきでしょう。潤沢なお金が無くなってしまった今、この国で必要なものは知恵と工夫と汗かきなのです。的確な知恵出しが出来、無いなりに工夫し、「ボランティアベース」の汗が掛けるのは、どう考えても年金をもらっているシニア世代しかない事は明々白です。「あなた方」は、戦後の貧しい時代や、高度成長期のハードワークや、二度のオイルショックや、数度の世界的経済危機をくぐり抜けてきたではありませんか。今、社会を中心になって動かしている世代に、それほどの知恵や危機を乗り切る知恵や根性が醸成されているかについては、申し訳ありませんが疑問を持っています。ついては、ぜひ彼らに知恵を授け、ついでに「袖」も振ってやって貰いたいのです。

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