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2012年3月20日 (火)

1667 原発の津波対策

C電のT浜原発の、地震対策や津波対策について、その内容を説明した映像を見る機会がありました。津波対策としての、巨大な防波堤、停電対策の2重の非常用電源、冷却水系統の多重化、モーター設置エリアの水密区画化、更なる地震対策など、技術屋としても一応は納得できる内容だったと思います。それにしても残念なのは、このうちの一つでも二つでも、F島の原発に適用されていたら、悲劇は少なくとも半分に(津波被害だけに)出来ていたと言う点です。

取り分け、津波が押し寄せた場合でも冷却水ポンプのモーターが水に浸かる事故の回避は、何にも増して最重要の地震・津波対策だったにも関わらず、これまで殆どの原発では数台の非常用ディーゼル発電機しか準備していなかったと言う事実を見れば、F島の事故は「人災」と指摘されても仕方がないとも思いました。水に浸かったモーターは、絶縁が低下して、電源復旧後にいくら電気を送っても、モーターからは火か煙が出るだけで、決して再起動はできないからです。非常用ポンプは、電気モーター以外の原理で動くものでなければ、本質的な意味でのバックアップとはなっていないと言えます。

ポンプ自体は頑丈な構造なのですから、モーターの置かれている区画(殆どが地下か海水ポンプの場合は屋外の地上部)を水密にするよりも、モーターの軸を延長して、津波に絶対浸からない高所(櫓の上など)に予備モーターを設置しておくべきでしょう。津波が引いた後に、素早く予備モーターとポンプ軸を結合すれば、冷却水ポンプが止まる時間は最小限に出来るはずです。現在の対策に、これを加えれば、津波対策は更に盤石となるでしょう。

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