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2012年3月24日 (土)

1671 金毒・金害

石油価格が知らない間に随分上がっていました。家の車の燃料が減っていたので、何気なくスタンドで入れたら金額で7千円以上も入ってしまい、びっくりしました。そのはずで、単価を見たらいつの間にか158/ℓになっていました。数年前に、170/ℓレベルになった時がありましたが、それに迫る勢いの値上がりです。今回の値上がりは、イランがホルムズ海峡を人質に取るとの脅しで始まったのでしょうが、お金のある人たち(投資家)が、こんな絶好の「チャンス」を見逃すはずもありません。石油先物相場に揺さぶりを掛けて、実質の相場変動幅以上に吊り上げているに違いありません。その意味で、世界のどこかに異常に吹き溜まってしまったお金は、それ自身が既に正常な経済活動にとっては有害な存在になっているとも言えます。

さて、話は変わりますが公害の歴史を振り返ると、それが起こった地域では、人体に有害な物質が環境に多量に放出され、その結果環境への蓄積=環境濃度の上昇を招き、結果として生物被害や人的被害を出してしまう「社会現象」と説明する事が出来ます。そのアナロジーで、日常経済活動に伴って動き回っている「まともなお金」は別に有害だとは言えませんが、淀みに溜まって腐敗しかけている「余っているお金(例えばオイルマネーや複雑な金融マネーや債券等)」は、もはや有害な種類のものに変質してしまいます。それらをここでは「金毒」と呼び、それから受ける害を「金害」と呼んでおきましょう。

金毒・金害は、その規模が拡大し過ぎて、もはや一国の国家予算を何倍も上回るパワーを持っていますので、高度成長期には国の金融政策でどうにかなったはずの、マネーフローの制御や為替コントロールも殆ど機能していません。さて、それではどうすれば良いかですが、投稿者の単純な頭では、なかなか良い知恵も浮かびません。黙って座っていても、エネルギーはドンドン消費され、同じ勢いでオイルマネーが積み上がるでしょうし、それを効率よく「運用」しようとする輩を押さえつける術も見当たりません。その意味で、油井やガス井こそまさに「バンドラの井戸」だと表現するしかなさそうです。

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